アメリカ軍 オクラホマでの空自KC-46A空中給油機の要員訓練を公開

すでに空自向けのKC-46A初号機も初飛行しています。

新型機KC-46Aの運用開始は目前

 アメリカ軍の機能別統合軍の一つであるアメリカ輸送軍(USTRANSCOM)は2021年6月12日(土)、同国中南部オクラホマ州にあるアルタス空軍基地で訓練を受けていた航空自衛隊第405飛行隊の隊員が、新型の空中給油・輸送機であるKC-46Aの訓練を終えたことを明らかにしました。

 KC-46A空中給油・輸送機は、日本が導入を計画している新型機で、すでに鳥取県境港市にある航空自衛隊美保基地に配備することが決まっています。第405飛行隊はそのために2020年12月15日に新編された部隊で、2021年度中の機体引き渡しが予定されています。

Large 210616 kc46 01

拡大画像

アメリカ空軍のKC-46A空中給油・輸送機のまえで日米両国旗を広げた乗員たち(画像:アメリカ空軍)。

 アルタス基地には、アメリカ空軍の飛行教育および訓練を担当する第19空軍隷下の第97航空機動航空団が所在し、C-17大型輸送機やKC-135R空中給油・輸送機とともに最新のKC-46A空中給油・輸送機も配備されています。

 これら機体の訓練を受けるために毎年2000人以上の航空学生が本基地を訪れており、そのなかには世界各地から来た外国軍の学生も含まれるといいます。

 航空自衛隊から派遣されているのは、第405飛行隊長の上口哲司2等空佐を始めとした12名。内訳はパイロットが6名、ブームオペレーター(給油ブームの操作員)が6名で、KC-46Aの扱いについて、約3か月間にわたってアメリカ空軍の要員と同じカリキュラムで訓練を受けたそうです。

 座学から始まった教育訓練は、その後シミュレーターを経て実機での訓練へと移り、8回のフライトと教官による審査を受け、すべて習得したとのこと。これにより航空自衛隊の12名の隊員は日本に戻り、日本国内での教育訓練に従事することになるそうです。

【了】

【写真】軍用機ならではブームの操作席/民間機と変わらない操縦席

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。