東京の目と鼻の先「都心から一番近い道の駅」へ行く 食のバイヤー何者? 東欧の食材まで
道の駅というと、ちょっと遠いところでドライブがてらに寄るイメージがあるかもしれませんが、実は東京都心から公共交通機関だけでふらりと行ける場所もあります。都心から一番近い道の駅へ行ってみました。
都心からすぐ バス停名もそのまま「道の駅いちかわ」
千葉県市川市にある「道の駅いちかわ」は、2018年にオープンしたまだまだ新しい道の駅。公式ウェブサイトによると、「『日本初の都市型道の駅』として、ショップ、レストラン、カフェ、ラウンジ、カルチャースペース、スタジオ等他の道の駅にない魅力が揃っています」とのことで、一般的な道の駅とはどう違うのかと、筆者(古屋啓子)は期待が高まります。
ちなみに、2021年秋にオープン予定の「豊洲MiCHiの駅」(東京都江東区)も「日本初の都市型道の駅」を謳っていますが、こちらはもはや、ひとつの街を形成するほどのレベルであり、「スーパーハイパー都市型」とでも呼びたくなります。今回は「道の駅いちかわ」を紹介します。
JR総武線で東京都を出てひとつ目が市川駅です。同駅から松戸方面行きのバスに乗ると、10分ほどで到着します。最寄りのバス停名もそのまま「道の駅いちかわ」なので、迷うことはなく安心です。外環道とともに整備された国道298号沿いにあります。
遠目から見てまず圧倒されたのは、駐車している大型トラックの多さ。48台分あるという大型車駐車場はほぼ満車状態で、高速道路のSAかと思うほどです。入口前ではキッチンカーが大音量で音楽を流しながら、焼きそばやから揚げなどを販売していました。
「長距離ドライバーさんで混み合っているのでは?」と少々身構えてしまいましたが、建物に入ると意外にもドライバーの姿はほとんど見受けられず、建物の中と外でのイメージがだいぶ違うのが不思議です。入って右手には、市川の特産品が揃うという広い物産コーナー「メルカートいちかわ」が、左手には飲食コーナーがあります。
土地の名産品以外も多く売られているのに、仮に設立に行政の補助金が投入されているとしたら、民業圧迫と言われそうですけどね。