東京の目と鼻の先「都心から一番近い道の駅」へ行く 食のバイヤー何者? 東欧の食材まで
野菜のほか実は海苔も特産品 「幻の海苔」とも
まずは物産コーナーをチェック。採れたての地野菜が並びます。秋になったら名産品の梨も登場するでしょう。自販機にも梨がデザインされ、しっかりPRされている印象です。特に、市川のこれからの農業を支える若手農家チームが作ったという野菜は、作り手の顔写真も掲載されています。トマトやキュウリ、青唐辛子などの夏野菜に、葉つきビーツ、生で食べられるケールなど珍しい野菜も並び、筆者はついつい興奮してしまいました。すでにカゴが満杯ながらも、まだ品定めをしている人も見受けられました。
野菜だけではありません。あまりイメージがなかったのですが、市の南部が東京湾に接し、漁港を抱える市川は海の幸にも恵まれています。海苔コーナーに置かれた「行徳海苔」は、江戸前で風味が強いとして好まれる「千葉海苔」の中でも良質ながら生産量が少なく、「幻の海苔」ともいわれているそうです。
「道の駅いちかわ」に並ぶ特産品は、市川産のほかにもありました。例えば八街の落花生、香取の醤油、銚子のぬれ煎餅、そのほか県内の地酒など。千葉県のキャラクター「チーバくん」グッズもありました。さしずめ千葉県のアンテナショップのような趣きです。
土地の名産品以外も多く売られているのに、仮に設立に行政の補助金が投入されているとしたら、民業圧迫と言われそうですけどね。