『紅の豚』キャラが実在? 100年前の日本を沸かせたイタリア複葉機の縁 なぜか空自浜松に保存

第1次大戦後半にイタリアが開発した国産飛行機S.V.A.シリーズ。高速性に優れていたため、偵察機や爆撃機、練習機など幅広く使われ、1920年には日本にも来ています。そしていま、自衛隊の浜松基地にも同型機が。その理由をひも解きます。

S.V.A.シリーズのたび重なる改良

 しかし、S.V.A.1型はフランス戦闘機と比べて取扱いや整備が複雑であったため、量産タイプのS.V.A.2型は高速性能を活かした偵察機として、S.V.A.3型は対ツェッペリン飛行船の迎撃機として用いられています。その後、開発されたS.V.A.4型は再び偵察機として使用されたほか、シリーズの決定版といえるS.V.A.5型が誕生、戦闘爆撃機として使われました。

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1920年2月14日、イタリア初の飛行場であるローマのチェントチェッレ飛行場から極東飛行に向けて飛び立つ直前のS.V.A.9型機(吉川和篤所蔵)。

 これらの技術を基に翼面積を拡大、燃料タンクを増大して複座にした無武装のS.V.A.9型が、練習機や偵察機として開発され、さらに前方後方に機関銃各1挺を搭載した武装偵察機タイプのS.V.A.10型も作られました。

 1918(大正7)年に大戦が終結すると、軍用機の需要は一気に減りましたが、S.V.A.9型は汎用機として1928(昭和3)年まで生産が続けられ、アルゼンチンやブラジル、中華民国など、各国に輸出されます。

 一方、イタリアでは1920(大正9)年、極東方面への国際空路の開拓を目的に、自国機を飛ばすことが計画されます。参加機としてはS.V.A.複座型5機とカプロニ爆撃機各型4機、ほかに予備機としてS.V.A.9型複葉機2機と飛行士4名が集められます。この予備機の乗組員として参加したのが、ジーノ・マシェロ中尉組とアルトゥーロ・フェラーリン中尉組で、先遣隊として2月14日に両機はローマを出発したのでした。

 このフェラーリン中尉こそ、アニメ映画『紅の豚』で主人公ポルコ・ロッソの旧友として登場する空軍将校フェラーリンのモデルになったのではないかといわれる人物です。これについては明言されていないため、モデルであるか否かは不明であるものの、同名の空軍パイロットという点では一致しています。

 彼はこの極東飛行で来日を果たし、日本各地で熱烈な歓迎を受けたのです。

【アニメよりもイケメン?】実在のフェラーリン操縦士

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コメント

1件のコメント

  1. アンサルドグループのアンサルドトランスポルティが機関車などを造っていたが、同業のブレダと合併しさらに日立の英国法人の傘下となり現在は日立レール(伊)を名乗っているのですね。

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