ミドリムシ×廃食用油の燃料で民間機ついに飛ぶ 1L1万円を「普通の価格に」道筋示す

まず富裕層に使ってもらおう!

 さらに今回、日本でチャーター機向けにバイオジェット燃料を使えるようにする事業プランも明らかにされました。

 千葉さんのようなホンダジェットのオーナーが機体を使わない際に、一般の人へフライトする権利を販売する事業を、Japan Biz Aviation(静岡県牧之原市)が今秋から開始します。その際に、従来燃料を使うか、「サステオ」を使うか、選べるようにするそうです。

 これに対し千葉さんは、「どんな技術でも最初は価格が高く、自分のような“ファーストペンギン”がいてこそ一般に普及する」とし、次のように話します。

「チャーター機を使う人(富裕層)は、先進的に新しい技術を取り入れようとする人ですから、こういう燃料を使う意味をわかってくれるはず。サステナブルな飛行機で行く旅行パッケージのようなものも展開できるのでは」(千葉さん)

 記者発表ではユーグレナ社のテレビCMに出演する「メイプル超合金」のカズレーザーさんも登場し、搭乗権をかけて永田副社長が出すクイズに答える場面がありました。

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機長帽を受け取るカズレーザーさん(中島洋平撮影)。

「今回の鹿児島から羽田までのフライトで排出されたCO2量は?」

 答えは「1970.4kg」、およそ2トンです。これはさすがにカズレーザーさんも答えられず、「(CO2削減が)喫緊の問題なんだと改めて感じた」と話しました。

 ちなみに、バイオジェット燃料を使ったフライトは、今日までに世界で34万回を超えるのに対し、日本では今回を含めて、たった5回しか行われていないとのこと。「日本は圧倒的に遅れている」(出雲社長)のだそうです。

【了】

※脱字を修正しました(6月30日17時50分)。

【「普通の価格にする」バイオジェット燃料増産計画を画像でチェック!】

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