熱海 土石流災害 1000人体制の救助活動をフォトレポート 雨によりなおも難航続く

降り続く雨のため中断も

 7月4日早朝、集結地から被災地へ出発した各部隊は、午前6時過ぎに現場へ到着。胴長を着用した隊員が行方不明者の捜索を開始するとともに、周囲の家屋一軒一軒に声を掛け、屋内に留まっている住民がいないか確認作業を続けました。

 その後、航空自衛隊入間基地の隊員も現場に到着。ドローンを飛行させて上空から被災地の様子を偵察するとともに、行方不明者捜索のための警備犬も現場で準備を進めていました。

Large 210704 ata 03

拡大画像

土石流現場の偵察を行うファストフォースの高機動車(2021年7月3日、武若雅哉撮影)。

 4日午前10時前、土砂災害の危険性が高まったとして、現場にいた全隊員のスマートフォンがエリアメールを受信。このメールを受信したことによって捜索活動は一時中断され、同午後0時30分現在も捜索活動は見合わせているということです。

Large 210704 ata 04

拡大画像

被災地から少し離れた位置で情報を集約する第1戦車大隊の隊員(2021年7月3日、武若雅哉撮影)。

 警察・消防・自衛隊合わせ約1000人体制で行われている捜索・救助活動ですが、7月5日まで雨予報が出ていることから難航が予想されます。

【了】

【写真】熱海の街を行く東京消防庁の真っ赤な重機 ほか2021年7月3、4日 熱海 土石流災害における救助活動の様子

テーマ特集「【ミリタリー】急げ、救え! 自衛隊「災害派遣」の現場にせまる!」へ

Writer: 武若雅哉(軍事フォトライター)

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

1件のコメント

  1. 東海バスのノンステップが巻き込まれていましたが、定期便だったのでしょうか?乗客や乗務員の皆さんは逃げることができたでしょうか?