熱海豪雨「また崩れるかも」のなか復旧作業 土砂崩落で寸断の幹線道路 現場で見た難しさ

ビーチライン&国道135号 復旧作業の難しさ

 地元の人のみ通行可能となった熱海ビーチラインですが、前出の責任者は、「仮復旧のため土砂崩れ対策が完全ではありません。依然として地盤の保水量が多いです。そのため通行止めの基準降雨量は通常の半分に設定しています」と話します。降り続く雨が多くなれば、やむを得ず通行止めにすることもあり得るそうです。

 詳細は後述しますが、生活の基盤としての役割をビーチラインは期待されています。しかし、通常時は観光道路のため原付バイクが走ることができないなど課題があります。8日17時現在、10日以降のことは何も決まっていません。復旧対策にあたる静岡県の難波喬司副知事は、次のように語りました。

「3日間限定で通すことにしているが、この後も継続して通行いただけるように調整中。赤羽国土交通大臣にお願いした。原付バイクが通行できるようにという要望が熱海市からあったが、警察も含めて規制について整理いただけると思っている」

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赤羽国交相(左手前)も現地入りし、静岡県・難波副知事(右奥)、齊藤熱海市長(左中)とも意見交換。行方不明者の発見と復旧に全力を尽くすことを約束した。2021年7月8日(中島みなみ撮影)。

●国道135号、想定以上に復旧に時間が必要

 土砂が路面を埋め尽くしただけであれば、通行止めは短い期間で終わらせることも可能です。しかし、人為的に積み上げられた盛土が流れ出た今回、復旧には想定以上に時間がかかることが明らかになりました。熱海ビーチラインの山側に並行する国道135号も同様で、管理する静岡県は次のように話します。

「路面にある土砂の撤去は終わらせることができるが、135号の土砂を取り去ると、土石流が他から流れてくる可能性がある」(県道路保全課)

 伊豆山の土石流は、逢瀬川に沿って急斜面を約2kmにわたって滑り落ち、家屋を押し流し、国道135号や熱海ビーチラインを超えて海まで到達しました。土石流の発生は大量の雨に加えて、山の高いところに運ばれていた盛土が被害を拡大させたことが推測されています。静岡県は衛星を使った測量の差分をとって、盛土の量を数字で把握し、安全な復旧作業に役立てようとしています。

【地図/写真】通行止め箇所・復旧作業の様子

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コメント

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2件のコメント

  1. 熱海と言えば、近く(伊東市)に火山があったり海底遺跡も見っかっていますし熱海の語源熱い海として元々災害が多いところとも言えそうですが、駅前が箱根湯本駅と小田原駅を足した感じの楽しいところで早期に復旧すると、良いですが。

  2. 伊豆縦貫道が延びつつあり便利になった中伊豆に比べて東伊豆は道路が交通量に比べ貧弱で普段から渋滞が発生している。また今回は熱海市伊豆山で国道135号とビーチラインが通行止になっているが、数年前には真鶴道路も大規模な高波被害が発生している。
    伊豆湘南道路が計画されているが、小田原~熱海は津波や高波の影響を受けないように現行新幹線の走る高さにして災害に強い道路を早く作って欲しい。