爆弾が跳ねる!? イタリアが「変人」と名付けたドイツ急降下爆撃機で行った攻撃法とは

第2次大戦においてドイツ軍が多用した急降下爆撃機のJu-87「スツーカ」。実はイタリア空軍でも使用していました。なぜドイツ製急降下爆撃機を用いるに至ったのか、そしてドイツとは一風変わったその使い方について見てみます。

ドイツから購入した「変人」という名の爆撃機

 とはいえ、イタリア空軍は急降下爆撃機をあきらめていませんでした。そこで、自国開発ではなく、イタリアは第2次世界大戦初戦の「電撃戦」で大きな戦果を挙げた同盟国ドイツのJu 87「スツーカ」の購入を決めます。

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1942年9月、シチリア島におけるJu 87R-4型のチェンニ大尉搭乗機。脚カバーには「ダイブするアヒル」をデザインした部隊マークと隊長機を示す赤線入りの青いペナントが描かれている(吉川和篤作画)。

 1940(昭和15)年7月には、イタリア人操縦士15名がドイツ占領下のオーストリア・グラーツにあった急降下爆撃学校で訓練をスタート。ここでJu-87「スツーカ」に初めて乗ったイタリア人操縦士たちは、それまでの鈍重なSM.85型と比較にならないほど高い性能をもつJu-87に驚き、その操縦性の良さに惚れ込んだのでした。

 また要員教育と並行してイタリア空軍へJu-87が順次引き渡されます。機体は初期型のB-1型およびB-2型、長距離飛行可能な改良型のR-2型、エンジン出力が向上しラジエーターグリル形状が変わったD-3型など総計159機。これらは地中海のマルタ島攻撃やギリシア・アルバニアおよび北アフリカ戦線に投入されました。

 なお、イタリアには元々、急降下爆撃機を表す「トゥッファトーレ」(元来は水泳の飛び込み選手という意味)という言葉がありましたが、Ju-87にはそれとは別に「ピッキアテッロ」という愛称が付与されています。これは元々「頭の少し変な人」の意味で、イタリアの航空用語で急降下を意味する「ピッキアーテ」と、「そいつを叩け!」という言葉の命令形「ピッキアテッロ!」に掛けたダブルミーニングの命名でした。

【ドイツ機に負けた】失敗作のイタリア製急降下爆撃機

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