見た目そっくりでも別形式の鉄道車両 何が違うの? 西武・京急・小田急の場合
小田急電鉄 1000形と2000形
小田急電鉄では、1987(昭和62)年に登場した1000形電車と、1995(平成7)年に登場した2000形電車がよく似ています。
1000形は行先表示器が字幕式で、2000形からLED式の行先表示器を本格的に採用したので、当初は比較的簡単に見分けることができました。また、1000形では連結にそなえて電気連結器を備えていた先頭車が多く、前面の下部に付くスカートという部品に違いがあって、電気連結器のスペースとして1000形では開口部を大きくしているところが違いでした。
ところが、1000形でリニューアルが行われた際、行先表示器がLED化され、スカートも2000形に近い形とした車両が現れました。これにより、1000形と2000形の見分けが難しくなっています。
1000形と2000形の見分け方
1000形がリニューアルされた後も、前面に標記される車号が異なるので見分けることができます。数字の違いはもちろんのこと、1000形では文字の色が青いの対して、2000形では銀色の文字が使用され、文字自体も1000形よりも大きいことが違いとなっています。
側面には、登場当時からの相違点があります。1000形では、片側に4ヶ所付く扉の幅は1300mmが主流で、試験的にワイドドア車という車両が導入され、ワイドドア車では扉の幅が2000mmで登場しました。いっぽう2000形では全車両がワイドドア車で、扉の幅は1600mmを基本としています。1000形のワイドドア車ものちに開口部を1600mmに縮小していますが、ドアの大きさは登場時の寸法で残されています。扉の幅の違いにより、1000形と2000形は簡単に見分けることができるのです。
台車や走行機器にも違いがあり、走っているときの音も異なっていますが、外観から見た方が、違いが分かりやすいかもしれません。
【了】
Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)
1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。
東武なら8000形の原顔と、5000形が似ていますね。
吊り掛けか吊り掛けでは無いかが見分け方になります。
見た目そっくりでも別形式の車輌は、関西の方が多いんじゃないですかねぇ。
JR113系と115系・阪急6000系と7000系・近鉄12400系と12600系等々、他にも色々ありますよ。
阪急は2000系から7000系までほぼ一緒
東急9000系、1000系と2000系(現9020系)の前面デザインも一緒ですね。
かつての東急にデザイン面でのこだわりを要求する方が間違いですが。
東武の10030と10050や、50000シリーズを別形式と見做すかどうか。
京成の3400と3700と北総7300・7800。3000グループ。
鉄道に興味の無い人は色が違えば違う車両と見做すかな?
近鉄なんかは鉄道ファンでもパッと見、区別つかない形式がたくさんある。
京阪は7両編成を増やすために4両の10000系に7200系1両と9000系2両組み込んだ編成作りましたからね(なお10000系に改番)。
7200系は「本線系統の輸送力増強(3扉ロング)」、9000系は「本線特急車両の増強(登場時は3扉セミクロス)」、10000系は「支線旧型車両の置き換え(3扉ロング&ワンマン運転対応。登場時は1色塗装)」と目的が違ったはずなのに……。
「KEIKYU YELLOW HAPPY TRAIN(京急イエローハッピートレイン)」は西武鉄道の車両をモチーフにした列車だが、西武鉄道でも9000系に京急のデザインを施した車両があった。
西武鉄道では、701系と801系と101系および新101系と301系と3000系の顔が似ている。
また、小田急でも旧1000形と旧2000形と旧3000形と旧4000形と旧5000形の顔が似ていた。
sugoi
JR西日本の227顔ファミリー(227系、225系100番台、521系、323系)とかですかね、似てる車両って