「青春18きっぷ」コロナ禍でも使いたい? 「ながら」廃止は過半数が旅行意欲に影響

「青春18きっぷ」を使った旅行に関するアンケートを実施。「コロナ後」に旅行をしていない人の半数以上は、その理由について新型コロナウイルス感染拡大の影響と回答。夜行快速「ムーンライトながら」の運行終了も影響している結果が出ています。

コロナ禍で過半数が「旅行しないと思う」

「乗りものニュース」では2021年8月12日(木)から13日(金)にかけて、「青春18きっぷ」を使った旅行に関するアンケートを実施。1356人から回答が集まりました。

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東京~大垣間を結んだ「ムーンライトながら」(恵 知仁撮影)。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が顕著になった「2020年春以降、『青春18きっぷ』を使った旅行をしましたか。または今後計画をしていますか」の質問(複数回答可)に対しては、「旅行しないと思う」が55.4%だったのに対し、「すでに旅行した」は22.6%、「旅行の計画をしている」は19.1%でした。

「その他」6.3%の自由回答では、「コロナが落ち着いたら旅行したい」(55~59歳、男性ほか)といった声が複数寄せられました。

「旅行しないと思う」と答えた人(751人)にその理由を尋ねたところ、次のような結果となりました(複数回答可)。

・新型コロナウイルスの影響:67.1%
・時間がかかる:23.7%
・疲れる:23.0%
・きっぷの使い勝手が悪い:18.2%
・その他:9.5%

「その他」では、「働き始めたため学生時代のように長期間の行程を組めなくなった」(20~24歳、女性)、「子育てで時間が取れない」(35~39歳、男性)といった時間の制約を挙げる人が複数。「費用対効果を踏まえると割高なため」(45~49歳、男性)、「収入が減った」(50~54歳、男性)など金銭面の理由を挙げる人もいました。

 一方、「すでに旅行した」「旅行の計画をしている」と答えた人(522人)にその理由を尋ねたところ、次のような結果となりました(複数回答可)。

・安いから:69.7%
・気軽に旅行できるから:62.5%
・その他:6.7%

「その他」は「ゆっくりと車窓を眺めて旅情に浸れるから」(35~39歳、男性)、「使い勝手がいいから」(55~59歳、男性)といった回答が寄せられました。

【懐かしの赤券も】「青春18きっぷ」バリエーションいろいろ

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コメント

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3件のコメント

  1. なぜ青春18きっぷ=ムーンライトながらという発想しかないのだろうか?

    効率良く移動できない?いやいや、高速バスやフェリーを活用する方法もあります。値段も比較的安価で悪くないですよ。

    良く話題になる東海道線静岡口のロングシート地獄も、中央本線経由の移動で回避可能だし、大垣ダッシュ、米原ダッシュ席取りバトルも最初の目的地が関西圏周辺なら名古屋から関西本線経由でノンビリ移動したって良いかと。

    使い方とルート次第で青春18きっぷはまだまだ有効活用出来ます。

  2. これ以前にワイド周遊券と夜行急行とであちこち行ったクチですが今までよく残りましたね。新幹線並行三セクの通過利用とか奇跡的です。この切符によるJR各社の減収分はどのくらいになるのでしょうか(旅行に関心がなかった層を掘り起こして増収になっている可能性もある)。

    • 社会人になったら長い休暇も無いから飛行機で旅しようと思ったら、パックツアーで実質的に幹線航空路を安く利用できるようになりました。