山陽本線 路盤流出で運転再開に10日ほど 中央本線は一部再開見込み 物流にも影響
大雨の被害が明らかになってきています。
貨物列車の運行区間に大きな影響
2021年8月11日頃より西日本から東日本にかけて降り続いた大雨の影響で、各地の鉄道に被害が出ています。
山口県では山陽本線の小野田~厚狭間で大規模な路盤流出や電柱の倒壊、ケーブルの切断などが発生。この区間は貨物列車の大幹線でもありますが、15日(日)時点で、運転再開に10日程度を要する見込みとされています。
JR西日本によると、切断されたケーブルは宇部線や小野田線の運行に関わるものだといい、両線区も運行ができなくなっています。これら線区ではバス代行が検討されているものの、早くとも18日(水)以降の予定だそう。
また16日(月)12時台には広島県の入野~白市間で倒木が発生し、三原~白市間で運転見合わせになりました。JR西日本によると15時の時点で再開の見込みは立っていないということです。
中央本線でも被害が出ています。15日(日)の段階で、長野県の上諏訪~下諏訪間は線路が水没したほか、岡谷~辰野~塩尻間では路盤流出が確認されています。また岐阜県の古虎渓駅には土砂が流れ込むなどしています。
JR東日本によると、運転を見合わせている小淵沢~塩尻間(みどり湖回り)は、線路設備の点検を行っており、17日(火)始発からの運転再開を予定しているとのこと。
またJR東海によると、古虎渓駅の土砂撤去作業を進めており、運転を見合わせている塩尻~高蔵寺間のうち南木曽~高蔵寺間は、17日以降の運転再開を予定しているといいます。塩尻~南木曽間は、線路設備に損傷が認められたため運転再開の見通しは立っていません。
なお、山陽本線や中央本線は貨物列車も通るため、物流にも影響が出ています。
【了】
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