栃木で現役! ホンダ「NSX」パトカー 伝説のMRレイアウト2シーターゆえのトホホ話も
1989(平成元)年にホンダが満を持して発表した「NSX」。和製スーパースポーツと形容された同車を栃木県警がいまもパトカーとして使用しています。唯一無二のパトカーはどのようにして誕生したのでしょう。
和製スーパーパトカー どうやって誕生?
「GT-R」や「フェアレディZ」など日産のスポーツクーペをパトカーとして運用する栃木県警。しかし、それら日産製パトカーに負けないほどの存在感を放つのがホンダ「NSX」のパトカーです。
とはいえ、栃木県警に配備されている「NSX」は現行モデル「NC1」ではありません。なんと21年前の1999(平成11)年に初度登録された「NA2」です。
そのため、エンジンはターボではなく自然吸気で、4WDではなくミッドシップ(MR)です。また「NA2」は途中のマイナーチェンジでヘッドライトが固定式になりましたが、栃木県警の車両はその前のリトラクタブル仕様、すなわち、いまや一般車でも希少な格納式前照灯タイプのパトカーです。
すでに20年以上現役の「NSX」パトカーですが、どのような経緯で栃木県警に配備されたのでしょう。
それはメーカーであるホンダ(本田技研工業)からの寄贈です。同社は当時、宇都宮市の隣にある高根沢町に工場(現在は研究所)を有し、そこで「NSX」や「S2000」などのスポーツカーを生産していました。そのような背景から栃木県警に「NSX」のパトカーが誕生したのです。
そして、現用の「NSX」パトカーは、実は2代目です。それ以前、1992(平成4)年に初代「NSX」パトカーがありました。
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