世界の2大旅客機「737」vs「A320」なぜ爆売れ? 見た目似ててもハッキリ差別化 競争の裏側

世界の空港でもっともよく見る旅客機といえば、米国ボーイング社の「737」と欧州エアバス社の「A320」の2機種でしょう。これらはなぜ人気機種となったのでしょうか。両社とも歴史的に、火花をバチバチ散らし合ってきました。

A320は打倒「米国旅客機」だった? その特徴

 737シリーズが大成功を収めたボーイングに対し、ヨーロッパが打ち出した「エアバスA320」は、アメリカの航空機メーカーへのヨーロッパからの非常に強い対抗心が見て取れる旅客機といえるでしょう。

 A320が世に出る前のジェット旅客機の開発においても、欧州では、アメリカのメーカーに対抗するようなモデルを次々に開発しています。アメリカのボーイング707やダグラスDC-8に対する四発ジェット旅客機が、ヴィッカースVC-10で、ボーイング727やダグラスDC-9に対する短距離向け旅客機が、トライデント、カラベル、ダッソー・メルキュールといったところが代表的なものでしょうか。ちなみにエアバス社初の旅客機「A300」も、B747、ロッキードL-1011、ダグラスDC-10など米国の旅客機に対抗したものでしょう。

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ピーチのエアバスA320(乗りものニュース編集部撮影)。

 エアバス・インダストリー社は1970(昭和45)年に設立。それまでヨーロッパの航空機製造企業は各国にいくつもありましたが、それらが統合されたり消滅したりするなかで、ヨーロッパ共同旅客機メーカーとして生まれます。先述のA300を皮切りに、A310が続き、3モデル目として開発されたのがA320でした。

 ヨーロッパ製の旅客機には、早い段階から航空管制の発達に対応できる装備が自然と備え付けられてきました。たとえばホーカー・シドレー「トライデント」などは、世界で初めて自動操縦による着陸が認可された機体です。これは、視界の悪い天候を持つヨーロッパの航空市場に合わせ発達した技術なのかもしれません。

 このような“欧州製旅客機らしさ”は、A320にも引き継がれました。A320は操縦システムとして、旅客機として世界初となるフライ・バイ・ワイヤが本格導入。それまで油圧が一般的だった旅客機の操舵が電気信号に置き換えられたほか、高度な操縦の自動化システムや液晶画面が並ぶグラスコクピットが採用されたのです。現代では一般的なコクピット・レイアウトですが、1980年代当時、ライバル機であるボーイング737は、アナログ計器が並ぶ「737クラシック」全盛の時代です。

 その後、A320は空前のメガヒット旅客機となり、いくつも派生型が誕生。最新のコンピューターシステムや燃費のよいエンジンを採用した「A320neo」がデビューし、超長距離飛行を可能とする胴体延長タイプ「A321-XLR」も開発も進められています。またエアバス社もこの機の成功でスターダムを駆け上がり、世界を代表する航空機メーカーとなりました。

【いまや貴重】アナログコクピットも!「737クラシック」の機内をササッと解剖

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コメント

1件のコメント

  1. ありがとうございます。両機とも超ロングセラー機であると共に、特にLCCには好まれていますね。両機が双子のようにそっくりなのですが、自分としては乗降口の小さな丸いドア窓の位置の違いで区別をつけています(中央上部にあるのがB737系、機体後ろ寄り取手側にあるのがA320系)。

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