岐阜基地にしかないF-2「青いプロトタイプ」の正体とは 派手でも迷彩でもないワケ

日米共同開発の末に生まれた航空自衛隊のF-2戦闘機。90機あまり生産されたなかで、岐阜基地にしか配備されていない試作機を取材してきました。一見、量産機と変わらない機体ですが、唯一無二の特徴が隠されていました。

各所に書き込まれた白黒マークのワケ

 また102号機は、よく見ると機体上面の青色の中に白黒の円形模様がいくつも描かれているを見つけることができます。

 これは「ターゲットマーク」などと呼ばれるもので、基本的には衝突安全性能試験などに用いる自動車やダミー人形に描かれているのと同様のものだといいます。F-2の場合は前述の武装の分離特性の試験に関連するもので、その試験の際に目安となるマーキングだと話してくれました。

 機体からの離れ方や、離れるスピードを画像解析する際にこのマーキングが役立つそうで、説明によると102号機にしかないマークとのことでした。

 隊員の説明を受けるまで、102号機はF-2の試作機4機のなかで最も“プロトタイプらしくない”と思っていましたが、こうして見てみるとカラーリング含め、ほかの3機とは異なる、ある意味で重要な試作機であることがわかりました。

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飛行開発実験団に配備されている量産型のF-2戦闘機。濃淡の青2色からなる洋上迷彩が下面を含む全体に施されている(2021年4月、柘植優介撮影)。

 F-2の試作1号機が初飛行に成功したのは1995(平成7)年10月であり、それからすでに四半世紀以上が経過しています。F-2の後継機を開発するというハナシも出てきていますが、防衛省の発表などからすると、今後も10年以上にわたってF-2が現役で運用されることは間違いありません。

 その間、新装備の運用やアップグレード化などが行われる可能性も高く、それらのテストの際に飛行開発実験団が保有するF-2の試作機が用いられることと思われます。なかでも102号機は武装の分離特性の試験に適するよう、前述したような特徴を有していることから、“地味”ながら今後も重要な任務で飛び続けるかもしれません。

【了】

※誤字を修正しました(9月11日12時00分)。

【唯一!】F-2の試作4号機でしか見られない機外カメラ

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コメント

2件のコメント

  1. 他の戦闘機とのステルス塗装の差を調査中では?

    それとも単なる撮影機かな

  2. いつも興味深い記事をありがとうございます。

    本文、2ページ4行目のASM-1は"空"対艦ミサイルではないでしょうか?

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