【空から撮った鉄道】住宅地にドンと構える世界遺産の古墳と傍らにあるJRと南海の乗換駅・三国ヶ丘駅

JR阪和線と南海高野線との乗換駅三国ヶ丘は、堺市の発展した街並みが広がっているだけでなく、古から鎮座する大仙陵古墳(仁徳天皇陵)が目と鼻の先にあり、古墳群は「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産に登録されました。古墳と街と通勤電車の光景が日常である大仙古墳群とふたつの路線を空から紹介します。

この記事の目次

・大学時代は毎日のように古墳を見ていた

・古墳と鉄道の組み合わせはなかなか難しい

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大学時代は毎日のように古墳を見ていた

 JR阪和線と南海高野線が交わる三国ヶ丘駅は、マンションや住宅街に囲まれ、一見どこにでもあるような発展した街並みと乗換駅です。が、すぐ南側には巨大な古墳が構えています。長さ486mを誇る日本一巨大な前方後円墳「仁徳天皇陵」の威容です。現在では「大仙陵古墳」と呼ぶそうですが、昭和時代に歴史を学んだ方が多いと見受けられるので、ここでは「仁徳天皇陵」と呼称します。

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巨大な仁徳天皇陵(大仙陵古墳)のすぐそばに位置する三国ヶ丘駅。左右に横切るのが南海高野線で上下に走る線路が阪和線。仁徳天皇陵の上に見えるのは履中天皇陵(上石津ミサンザイ古墳)(2021年5月3日、吉永陽一撮影)。

 仁徳天皇陵の周囲には中小の古墳群が点在しており、百舌鳥古墳群として44基の古墳が現存しています。また東側の古市にも点在する古市古墳群と合わせ、「百舌鳥・古市古墳群」の名称で2019年にユネスコの世界遺産へ登録されました。

 三国ヶ丘駅一帯は堺市の新興住宅地が密集するだけでなく、古墳も密集しているのです。ちなみに私事で恐縮ですが、大阪芸術大学在学中は南大阪に住んでおり、古市の古墳はTSUTAYAの裏手にあって、毎日のように古墳を見ていました。小学校で歴史を学んだときは、4~5世紀の古墳が現代に残っているのはピラミッドのように特別なものだと思っていたから、いざ古墳が生活の日常に溶け込んでいる土地に住むと、拍子抜けするように古墳のありがたみが薄れました。

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東側から見た履中天皇陵。すぐそばまで住宅がひしめいているのが分かる。写真左下の阪和線上野芝駅では上下線に各駅停車の列車が停車中(2021年5月3日、吉永陽一撮影)。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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