「手を離しても…」ボーイング787のスゴさとは 767&A320と比べると? ANA乗員4人に聞く

A320と787、両方経験があるパイロットに違いを聞く

 エアバスA320の副操縦士を経て、2014(平成26)年からボーイング787の操縦桿を握り、同型機で機長に昇格した細内 豊機長は次のように話します。

「2社では操縦かんの形状が異なり、エアバスはサイドスティックで、ボーイングは大きなコントロールホイールで操縦します。両方担当した私の感覚では、とくに離着陸の操作は787の方が格段にやりやすいと思いました。離着陸は左右と上下を同時に入力しなければならない場面が多く、この操作はボーイングのほうが容易です。同じ『フライ・バイ・ワイヤ』でも結構な違いを感じました」(細内機長)

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今回インタビューに答えたANAの乗員。左から大野さん、細内さん、塚本さん、兪さん(2021年11月、乗りものニュース編集部撮影)。

 CAから見たボーイング787は、どのような旅客機なのでしょうか。ANAのCAである兪 智瑛(ゆ ちよん)さんは次のように話します。

「787は客室の湿度も高いので、快適性が高いことはもちろん、(従来機で手動であることからCA側でコントロールできなかった)窓のシェードもCAがタッチパネルで操作が出来ます。CAにとってもとても働きやすい飛行機です。また(天井が高いからか)客室の前に立ったとき、ほかの機種に比べて飛行機の大きさやお客様の多さを感じます」(兪 智瑛さん)

 そして、787の開発に携わったパイロットにも、同機の特徴を聞くことができました。

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