西九州新幹線 佐賀区間「3つの宿題」どう進展? ルートや在来線問題議論も国県溝深く

西九州新幹線のうち、未着工の新鳥栖~武雄温泉について国土交通省と佐賀県が約半年ぶりに協議を実施。佐賀県の懸念点に国が回答するという形で始まりましたが、両者の認識には依然隔たりがあるようです。

約半年ぶりに実施された協議

 建設が進められている西九州新幹線のうち、未着工の新鳥栖~武雄温泉間について2021年11月22日(月)、佐賀県の地域交流部長や国土交通省の鉄道局幹線鉄道課長らによる「幅広い協議」の第5回目を実施。そこでは、前回の協議で「宿題」となっていた懸案についての進展がみられました。

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西九州新幹線に導入されるN700S(画像:JR九州)。

 5月31日に実施された第4回目の「幅広い協議」では、地元である佐賀県側から3つの懸案事項が提示されました。

 1つ目は、佐賀県内の走行ルートについて3案すべてをふまえた比較検討を行うこと。2つ目は、新幹線開通後の在来線の今後について。3つ目は、フリーゲージトレインの整備を国が断念していることに対し、最高速度を270km/hから200km/hに下げれば実現可能かどうかの検証を行うこと、以上の3点です。

 佐賀県は「新幹線による短縮効果がほとんどない」とのスタンスで、さらに在来線特急の廃止など利便性の低下に危機感を抱いているといいます。

 県はスーパー特急(在来線の高速化)、フリーゲージトレインによる在来線走行、対面乗換方式により「佐賀県内を新幹線以外の方式にする場合」なら合意するとしていますが、国の「新幹線ありき」で話を進めている状況に不信感を隠していません。そこで「きちんと議論ができるための資料を用意してくれ」と県が求め、国が持ち帰ったのが先述の「宿題」でした。

【画像】西九州新幹線 開業する区間と、まだ決まっていない区間

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コメント

8件のコメント

  1. ありがとうございます。このままだと当面のあいだ(つまり実質永遠に)箱庭営業(武雄以西のみの営業で他線との接続がない状態)になるようですね。

  2. (私案)
    ・佐賀駅付近に複線線増するスペースはないので佐賀市北部ルート 
    ・新鳥栖〜佐賀駅は在来線で11分なのでリレー号を走らせる 
    ・新鳥栖の西九州新幹線アプローチが上下どちらかだけなら両側ホームとして佐賀リレー号と対面乗り換え 
    ・佐賀県の費用分担が焦点 

  3. 国は、佐賀県の要望は受け付けないと回答しました。
    これでは、佐賀県が新幹線を受け入れる余地はないでしょう。
    法律を変えて、自治体の意向と関係なく建設するようにしない限り、建設は出来ないでしょうね。

  4. フリーゲージトレインは技術的にムリ、というのが結論とされているが、本当のところはどうなのか。
    佐賀県に妥協させるため、予め国とJR九州が書いておいた筋書なのではないか?

    いずれにしても、西九州新幹線全線のフル規格開業は、今のままでは半永久的にあり得ないだろう。

    • そのとおりですね。仮に来年2022年秋に武雄以西で開業したとしても、当面のあいだ(つまり実質永遠に)箱庭営業(多線とでは繋がらない状態)になるでしょう。

  5. 佐賀県は半永久的に発展しないだろう!今の知事は方便だけで、逃げている!

  6. 県の不満のコメントの部分ですが、記事の捉え方が実際の議論とは逆ではないでしょうか?
    県は、「佐賀県のことだけを語るのであれば、佐賀県は要らないと、もともと言っている。ただ、九州全体、アジアの成長を取り込むんだと、100年先を見据えて考えていくんだといったときには、ひょっとしたら違うものがあるのかもしれないと。」
    と発言されており、記事の件の佐賀県そのものの受益に終始しているニュアンスとは逆に
    九州全体、アジアの成長などの視点があるなら国交省として提案してほしいと言っているのに対して、
    国交省側は県が、分かりませんと言ってしまっています。

    • なんの事でしょうか?「九州はひとつ」との事でしょうか?当たり前の事でですけど…。九州は2つもあるのですか?第一に「九州はひとつ」と言うキャッチフレーズ自体当たり前すぎて呆れるぐらいです。九州が2つ、つまりパラレルワールドみたいな九州があるのならば是非とも2つ目の九州を見てみたいものです。以上。