BAEは海自「いずも」の先に何をもたらすか 英防衛関連大手の日本法人設立 その目論見

海自護衛艦「いずも」が空母化に向け準備を進めるなか、クイーン・エリザベス級空母の建造に携わる英国防衛産業大手BAEシステムズが日本法人を設立します。これらの動きに関係はあるのかないのか、関係者への取材などから読み解きます。

BAEが大きく関わるのは「いずも」の「その先」…?

 防衛省は、「いずも」空母化に向けた一連の動きについて「太平洋側での防空能力強化」が目的と説明していますが、実際には島しょ防衛における航空機の継続的な運用や、あるいは海上自衛隊の艦艇部隊をインド太平洋地域に長期間派遣する「IPD(インド太平洋方面派遣訓練)」などに際して、F-35Bの搭載によるプレゼンスの誇示など、幅広く日本の安全保障政策の推進に活用することが目的と考えられます。

 そのため、現状の日本を取り巻く安全保障環境などを踏まえれば今後、海上自衛隊において本格的に固定翼戦闘機を運用するための艦艇が建造される可能性は決して低くはないでしょう。

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2021年10月3日、海自護衛艦「いずも」へ着艦するアメリカ海兵隊のF-35B(画像:アメリカ海兵隊)。

 そうなると、BAEシステムズが有する空母に関するさまざまなノウハウは、日本にとって非常に重要な意義を持つことになります。この点について、BAEシステムズのアジア地域コミュニケーション部部長であるトム・ドハーティ氏は筆者(稲葉義泰:軍事ライター)に対してこのように説明しています。

「航空母艦連合(ACA:イギリスの産業界とイギリス国防省による連合)の主要メンバーとして、私たちは、クイーン・エリザベス級から得た学びについて日本がさらに関与を深めたいということであれば、これを支援する用意があります。日本を支援するために我々が提供できることは多いと考えています。(記者会見では)学んだ多くのことについてお話ししましたが、協業とパートナーシップが非常に重要なことは明らかです。すでに存在する設計知識やデータ、そして実際の経験を活用することで、日本の開発プログラムのリスクと複雑さを軽減するためのお手伝いができると思います」

 つまり、BAEシステムズは自身が有する空母に関するノウハウについて、これを日本に提供することに前向きな姿勢を示しているのです。

【説明会資料】艦載機から魚雷まで 英空母打撃群におけるBAEシステムズの貢献

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コメント

1件のコメント

  1. シーハリアーはもう退役してしまっていたのですね…

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