真珠湾で米戦艦を沈めた“新兵器” でも実は間に合わせ? 意外なモノの転用で大戦果
太平洋戦争の幕開けとなった旧日本海軍の空母部隊によるハワイ真珠湾攻撃。このときアメリカ戦艦を沈めるのに用いられた新兵器のひとつが、九七式艦攻に搭載された800kg徹甲爆弾でした。この兵器、短期間で開発するため意外なものが転用されています。
記録的完勝となったパールハーバー攻撃
今から80年前の1941(昭和16)年12月8日、旧日本海軍は、「赤城」「加賀」「翔鶴」「瑞鶴」「蒼龍」「飛龍」の空母6隻からなる空母機動部隊で、アメリカにとっての太平洋の要、同国太平洋艦隊の根拠地であるハワイのパールハーバー(真珠湾)を攻撃しました。
結果、アメリカの戦艦5隻沈没(着底を含む)、同3隻中破、軽巡洋艦2隻大破、同1隻中破、駆逐艦2隻撃破、同1隻大破、そのほか艦艇多数を沈没または大破。そして航空機約190機を完全破壊し、陸海軍の軍人多数を死傷させるという、甚大な被害を与えて大勝利を得ました。
このとき、出撃した旧日本海軍の航空機は、第一波攻撃隊183機と第二波攻撃隊171機合わせて354機。このうち最も大きな戦艦への攻撃に投入されたのが、爆装した九七式艦上攻撃機およそ50機でした。
とはいえ、目標であるアメリカ戦艦は防御力に優れていたことから、普通の爆弾では致命傷を与えることができません。そこで、とある応急兵器が用いられたのでした。
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