航空会社の夢「単通路機で長距離路線」実現近づく A321XLR組立完了 なぜ航続距離UP?

A321XLR なぜそこまで長距離飛行が可能?

 A321XLRが「単通路機最長航続距離」を実現するにあたり、重要なパーツが燃料タンクとのこと。同機では通常の主翼部、中央翼(主翼と胴体の結合部)部分のタンクに加え、中央翼の少し後ろに「リアセンタータンク(RCT)」と呼ばれるタンクが備わります。

 このことで、従来機より、1万2900Lの燃料の搭載が可能なのだそうです。このほか、長距離飛行向けの大きな廃水タンクなども設置されるとのことです。

 A321XLR飛行試験機の最終組み立ては、胴体→主翼とドア→水平尾翼・垂直尾翼などの順で実施され、約4週間を要したといいます。今後同機は飛行試験装置のインストールやエンジンの装着などが行われ、機体の検査に入ります。

 なお今後、A321XLR飛行試験機があと2機(MSN11058とMSN11080)製造される予定で、いずれも同じ組立ラインで作業が行われるとのことです。

【了】

【表】A321XLRで行ける場所&【写真】貴重な最終組立の風景

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