伊豆に渡った「無塗装209系」にSNS騒然 “走ルンです”じゃなかった? 桜木町の出会い再び

元JR209系電車を導入し、「伊豆急3000系」として運用することを発表した伊豆急行。その車両のこと、そしていざ運行開始したら起こるであろうことについて、SNSでは盛り上がりを見せています。

伊豆急カラー誕生なるか

 伊豆急行は2021年7月、主にJR東日本の房総地区で使われてきた209系電車を導入すると発表。12月にはその車両を「伊豆急3000系」と命名しました。

 リリースには、元々まとっていた帯が外された無塗装状態の写真が掲載されており、これにSNSでは様々な声が聞かれました。

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東急8000系(左)とJR209系(右)(画像:東急/写真AC)。

「無塗装はイケメン」「伊豆急カラーの(元)209系誕生か?」

 車体のカラーリングは発表されていないため、どうなるかは想像の域を出ませんが、JR時代に各線区で使われた209系の帯は様々であり、仮に伊豆急カラーとなれば、また新しい組み合わせが生まれることになります。

 また、そもそも209系が「寿命半分」「コスト半分」「消費電力半分」などをコンセプトに1990年代の初頭に製造されていることから、「すでに30年経過しているのに、まだ使うとは!」「『走ルンです』とは何だったのか」などの意見もありました。

 ちなみに209系が初めて導入されたのは、JR京浜東北・根岸線と南武線で1993(平成5)年のこと。京浜東北線では先代の103系電車が30年以上使われたのに対し、209系は2010(平成22)年1月に引退しているので、運行期間は半分ほどです。

 伊豆急行線の普通列車には2021年現在、8000系電車が使われています。これは元々東急東横線などで使われた電車です。そして2004(平成16)年1月まで、東横線は桜木町駅(横浜市中区)が終点でしたが、同駅は高架上にあり、すぐ隣をJR根岸線が走っていました。

 つまり2004年1月以前なら、東横線時代の8000系と根岸線時代の209系が、桜木町駅で顔を合わせていたわけです。「かつて桜木町で出会った者同士が再会するのか」「胸熱」といった声が聞かれました。

 伊豆急3000系として運行を開始すれば、かつてはライバルとして横浜と東京を結んだ両者(車)が、18年越しに仲間として伊豆路を走ることになります。伊豆急3000系は翌2022年春にデビューする予定です。

【了】

【写真】帯を外し無塗装となった元JR209系

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