翼3対!? 「破壊的設計」の異形旅客機案が続々出現の2021年 その奇抜デザイン&共通点

「計画進行中」の機体にも異形機ぞくぞく

 このほか以前から発表されていた、アメリカに本拠を構えるスタートアップ企業、ライト・エレクトリック(WrightElectric)社のゼロ・エミッション旅客機「ライト1」、イギリスのスタートアップEAG(Electric Aviation Group)社が「世界初の70席以上のハイブリッド電気旅客機」を掲げ開発する「HERA」なども、計画が進行しています。ちなみにこの2機、現代の旅客機ではスタンダードなパーツである垂直尾翼が、胴体最後部には見られません。

 12月にはイギリスATI(Aerospace Technology Institute、航空宇宙技術研究所)が、「ぽっこりお腹」のように胴体下部が膨らんだ水素旅客機「FlyZero」を発表しました。

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EAGが開発を進めている「HERA」(画像:Electric Aviation Group)。

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 2021年には、このように、既存の概念を覆すような旅客機案が打ち出されましたが、これらはすべて「環境に優しい」というのをセールスポイントとして掲げているのが共通点です。

 航空業界では二酸化炭素排出量を実質ゼロとする「ゼロエミッション」を目指しており、先出の旅客機案たちもこれを意識したものと見られます。2022年も予想を覆す胴体形状を採用することで、環境性能の向上を図る、新たな旅客機案が誕生するかもしれません。

【了】

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