初公開! ANA巨大機A380「フライングホヌ」 外装洗浄が規格外すぎた件 高さ24m

A380とほかのANA機、洗浄どう違う?

 ANAによると、エアバスA380の洗浄作業は15人体制で6時間を要します。ANAの旅客機のなかでは小さめのボーイング737では9人で2時間、大型に分類されるボーイング777では9人で4時間とのこと。その大きさゆえに洗浄作業も規格外です。水の使用量は737を基準とすると、777は2倍、そしてA380は3.5倍としています。

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ANA「フライングホヌ」洗浄作業の様子(2021年12月27日、乗りものニュース編集部撮影)。

 公開されたA380の洗浄では、胴体側面の雨だれ汚れはもちろんのこと、地上では見えない胴体下部まで、丹念に洗浄をしている様子が確認できました(A380は、胴体下部に「ANA」ロゴがある)。また、主翼や機首部分、そして格納庫の天井ギリギリとなる高さ24.1mの垂直尾翼の洗浄では、高所作業車を用いてモップがけを実施しています。

 担当者によると、洗浄作業自体は型式による違いはなく、水で濡らしてから薬剤をかけ、頑固な汚れはモップやブラシがけをし、水で流すというプロセスですが、A380は「機体が大きく、突起物も多いので、作業員間で器材の配置や危険箇所の情報共有をしながら進めています。高所作業も多いので注意しなければならないことも多いです」とも。機首部分のアンテナなどは、特殊な作業車両を使いマスキングをしているそうです。

【了】

【写真レポ】アクロバティックすぎ! 「フライングホヌ」洗浄作業の様子(35枚)

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