英空軍 王族らVIP輸送用の新型機として仏「ファルコン900LX」採用 BAe146は退役

このサイズで4発機というのは希少でした。

英国生まれのジェット旅客機、母国から完全退役

 イギリス空軍は2022年2月8日(火)、フランスのダッソー・アヴィエーション社製「ファルコン900LX」を2機購入すると発表しました。

「ファルコン900LX」は、現用のBAe146輸送機4機の更新用とのこと。なお、「ファルコン900LX」については軍用機として、ミサイル妨害システムや専用通信システムなどの増設が行われるといいます。

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1989年6月、パリで撮影されたイギリス空軍のBAe146輸送機(画像:アメリカ国防総省)。

 BAe146はブリティッシュ・エアロスペース(現BAEシステムズ)が開発・製造していた4発ジェット旅客機です。初飛行は1981(昭和56)年9月3日で、仕様によって70人から110人程度を乗せることができました。

 イギリス空軍は1986(昭和61)年以降、合計6機を導入し、おもに王室関係者を含む要人(VIP)輸送などに用いてきましたが、老朽化が進んだことから更新を計画。トライアルにおいて性能や費用対効果、納入までの時間など各種要件を勘案した結果、「ファルコン900LX」に決まったとしています。

 なお、イギリス空軍はBAe146について2022年3月31日をもって運用を終わらせ、中古機として売却する計画です。また、これによりBAe146の運用先はイランやペルー、オーストラリア、フィリピンなどに限られることとなり、母国イギリスから姿を消す予定です。

【了】

【写真】新型「ファルコン900LX」&かつてのBAe146運用先

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