相次ぐ「地域まるごと電車・バス無料デー」 街が潤う! お祭りで終わらせないための課題も

熊本県・岡山県・高知県で、鉄道・バスなどの運賃を1日だけ無料にする試みが相次いで行われました。利用者が増え市街地の賑わいや増収を生む中、新たな課題も見えているようです。

電車・バスが大混雑! 無料デーならではの悩みも

 運賃無料デーの課題も明らかになっています。まず起きた事象として、想定を超える電車・バスの混雑が挙げられます。

 特に遠距離を結ぶ路線で利用が集中する傾向にあり、岡山では玉野市に向かう「玉野渋川特急線」、高知では40km近くを結ぶ安芸市方面へのバスで著しい乗客の増加が見られました。

 コロナ前に行われた熊本では、熊本市と天草市と結ぶ「あまくさ号」、阿蘇方面を結ぶ「たかもり号」への乗車に整理券が必要な状況が続き、午後まで満員、なかなか乗車できない状態が続いたそうです。多客が予想された路線に1日計183便の臨時バスを増発したものの追いつかず、普段からの利用客にも影響が及ぶ状況が続きました。

 また電車やバスが、JRなど運賃対象外の鉄道と並行している場合もあり、他都市で開催される場合は配慮が必要な場合も出てくるでしょう。特に高知県では、無料デー対象となるバス路線と並行しているJR土讃線、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線で、無料デーの賑わいとは対照的な光景も見られました。

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無料デー実施時の高知・桂浜バス停。市街地行きのバスに長蛇の列ができた(宮武和多哉撮影)。

 そして高知では、観光客向けの「MY遊バス」などの一部路線が無料対象外であるため、桂浜では一般路線バスと「MY遊バス」で混雑状況が対照的に(どちらも、とさでん交通の路線)。無料対象外のバス路線沿線にある竹林寺や牧野植物園(牧野富太郎博士の標本を展示)、龍河洞などの観光地には賑わいが及ばないなど、その効果にはやや濃淡が見られました。

 無料デーを開催するにあたっては、その運賃の負担も課題となります。熊本の場合は「サクラマチクマモト」開業という名目もあり、産交バスグループが2500万円の経費を負担して実現しました。一方、岡山と高知は新型コロナウイルスに関連した経済対策の予算によって無料デーが行われています。今後、各都市で無料デーを開催するにしても、特別な事情・予算編成がない限り、この3都市に続く実現は、すぐには難しいのかもしれません。

【2度見必至】無料デー対象「日本一短い駅間」あまりにも短い!(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 無料じゃなくても「1乗車100円」だったとしても「1日1000円」でも利用者は殺到していたと思う。必ず整理券を取る必要があり、その分整理券の使用も急増したのもありその費用もあるだろうし、利用の傾向の分析も割と曖昧だったと思う。熊本・岡山・高知ともにICカードが導入されているのだから、いっそICカード利用限定で今後もこういう企画をされたらいいのにって思う。

    結論として、手ごろな価格であれば利用されるということがよくわかる。

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