特急タンゴ・エクスプローラーの今 走れば話題のレア車 3セクきっての豪華列車だった

設備ヨシ眺めヨシ! リゾート特急の客室

 KTR001形はリゾート特急らしく、客室の床が高いハイデッカー構造です。また客室の側窓には天窓も設けられ、ワイドな車窓を楽しめるよう配慮されています。この天窓と側窓は誕生当時、世界的にも珍しかった複層高反射率ガラスを採用しており、眩しさと熱線を軽減し、外からの目線をある程度遮る効果がありました。

 ちなみに1・3号車客室の最前列からは、運転台越しに展望を楽しめる構造となっています。これは運転席に、大型の1枚ガラスを採用しているためです。

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KTR001形気動車の車内(画像:WILLER TRAINS)。

 KTR001形は3両編成で、全車両が普通車ですが、2+2列回転式リクライニングシートのシートピッチは980mmと広く取られ、座席背面にテーブルと跳ね上げ収納式のフットレスト(荷物置きを兼ねる)を備えていました。ベースとなったキハ183系550番台の普通車はシートピッチ940mmでしたから、ゆとりを持たせた設計でした。また、先頭車両の前部にはメロディホーンを装備しています。

「タンゴ・エクスプローラー」は好評を博し、1992(平成4)年には2次車が増備され、「タンゴ・エクスプローラー4号」が豊岡駅(兵庫県豊岡市)発になるなど、活躍範囲が広がっていきます。

【写真】「タンゴ・エクスプローラー」KTR001形の現状

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コメント

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5件のコメント

  1. 昔は大阪から自転車で宮津まで走るイベントがあって、よく帰りに乗ったものです(大阪サイクリング協会でしたかのイベントで)
    いつの間にか、有志で走ったときに宮津から乗り換えないと帰れなくなったりして不便を感じていたりします
    朝6時ぐらいに出発して、3時4時ぐらいに天橋立駅に、輪行して駅横の風呂に入って
    途中下車を使って、宮津駅前の「富田屋」で飯を喰いながら後続を待ち、
    8時だったか大阪直通のタンゴエクスプローラーに乗って帰ったものです。
    こんな経緯があったんですね…

  2. 北陸新幹線が敦賀まで延伸されたら、小浜線・丹鉄宮舞線ルートで敦賀と天橋立を結ぶ速達ニーズが出てくるのではないか。丹後の海や青松・黒松・白松ほどのリニューアルはともかく、塗色変更ぐらいはして土日祝や観光シーズンに「最後のお勤め」をさせるとかどうだろう?宮豊線・山陰線で鳥取・米子・出雲までの直通列車も欲しいが、さすがに丹エクで長距離運行は不安かも…代替わりで引退するスーパーはくとの現行車両を智頭急行から譲り受けてお試し運行してみるとか?どうする、ウィラー。

  3. タンゴ・エクスプローラーの車両は、「3編成」ではなく「2編成」だけです。
    2編成が並んだ画像で、向かって右側が第1編成で、部品取り用になっており、事実上の廃車のため、自走不可能です。
    第1編成が、自走不可能なのに廃車になっていないのは、京都府からの補助金の関係でと言われています。

    Mr.Peki-chanさんの、丹鉄が小浜線を走行する案は、過去一度、丹後黒松の車両を利用した、臨時団体用の運行がありましたが、そのときは、JR西日本のディーゼル機関車に牽引されての運行でした。
    丹鉄車両単独では、小浜線のATSなどが使えないための措置だったのでしょう。

    • 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
      乗りものニュース編集部です。

      このたびはご指摘いただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

  4. デッキから客室へはスロープはあったのでしょうか