空飛ぶ“アジの開き”!? ボーイングじゃない異形のフランス飛行機「B763」とは A380の祖先かも
実はブレゲー社は攻めデザイン機に定評?
いまでこそ、エアバス社の大成功により、安定感のある旅客機の設計に定評がある印象のフランスですが、実は「コンコルド」におけるイギリスとの協同開発はもちろんのこと、比較的数多くのパイオニア的な“攻めた旅客機”を多く生み出す地域でした。
そのなかでもひときわ異彩の放つ航空機を生み出していたのが、ブレゲー社です。同社はフランス航空史の重要人物のひとりであり、のちのエール・フランス航空につながる「CMA」を設立したルイ・チャールズ・ブレゲー氏により設立されました。
同社が開発した、“攻めた”デザイン機の代表的なものとして、フランス海軍向けの「アトランティック」哨戒機があります。当時としては珍しい、断面が“ひょうたん”のようなユニークな形の断面をもつ胴体設計など、「なんでこんな形になったの?」と言いたくなるような機体が存在しますが、機能を追求した結果ともいえます。
ブレゲー社は第二次世界大戦終了後、民間航空機に注力しますが、ここでも“攻めた”デザインは健在。1949(昭和24)年に、戦時中から100人乗りで中距離を飛べる旅客機として設計案が温められてきた「ブレゲー761」が初飛行します。いわゆる「デュポン」シリーズの先駆けです。
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