ウクライナの守護天使「聖ジャベリン」のリアル 対戦車ミサイルでの戦いかたとは?

「ジャベリン」があれば戦車は怖くない…とはいえないワケ

 しかし対機甲戦闘においては、敵戦車と対等に戦うには戦車が必要、というのが基本です。本来、携帯対戦車火器は歩兵が敵戦車と遭遇したときに使う防戦用です。

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「ジャベリン」の概説図。CLUが照準器や引き金の付いた発射機、ROUNDがミサイル発射筒を示す(画像:アメリカ陸軍)。

 戦車が「走(エンジンと履帯)」「攻(主砲や機銃)」「守(装甲)」の3要素を備えているのに対して、携帯対戦車火器を持った歩兵は「攻」だけ突出しており、「走」は2本足、「守」はヘルメットに防弾チョッキという具合で、対機甲戦闘で歩兵側が主導権を握るなど望むべくもありません。

 にもかかわらず、SNS上に撃破されたロシア軍戦車の映像が投稿されても、戦車の開発生産国でもあるはずのウクライナ軍戦車の姿がほとんど見られないことは気になります。もっとも、開戦前からウクライナ国防省が秘密保持のため、「ウクライナ軍の動きをSNSに投稿しないで」と呼び掛けていたことが功を奏しているのかもしれません。

 陣地に立て籠もって手元に「ジャベリン」があれば、迫りくるロシア軍戦車を狙い撃ちできるような気がします。しかし実戦は、ゲームや映画のようにノロノロと動く戦車をボタンひとつで遠くから撃破できる射的ではありません。携帯対戦車火器を扱うには技術と体力と強いメンタルが必要です。

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搬送用コンテナに収められたミサイル発射筒と発射機のセット。これで約6800万円(画像:アメリカ海兵隊)。

 アメリカ軍では「ジャベリン」を扱うのに、ジョージア州フォートベニングの歩兵学校で2週間、教育を受けます。シミュレーターでみっちり射撃訓練し、一定の技量に達しなければ実弾を撃たせてもらうことさえできません。

「ジャベリン」の発射機とミサイルを収めた発射筒1発の組合せは22.3kgにもなり、再装填用ミサイル発射筒単体で15.9kgの重さがあります。これを2名で運用する体力が必要です。

歩兵の近接対戦車戦闘とはこういうこと ウ軍訓練の様子

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コメント

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1件のコメント

  1. アメリカからジャベリンを2000基も供給を受ければ、
    女性が室内で発射できるジャベリンは各家庭に置かれます。
    D-モードで短距離標的をロックオン。65m-2000mの幅広い標的に的中可能。
    A-モードではさらに強力な攻撃可能。砲弾は150-2000mをカバー。160m上空まで高度を上げ垂直に戦車の再弱部分に落とすことができる。万単位のロシア兵はこいつで殺された。
    両モードいずれもシーカーが働き命中率95%、、、どんな戦車でも破壊可能だ。
    絶対強度を誇った戦車もジャベリンには適わない。
    市街戦となればロシア軍はあっという間に殲滅!
    こいつがロシア軍の侵攻を阻んでいる。
    ジャベリンがロシア軍の駆逐を保障してくれるかも知れない!
    しかしそうなれば、化学兵器、戦術核の脅威はますます高まることも事実。
    最悪の結果を招くと言うリスクとも背中合わせになる覚悟が要るだろう。
    戦術核1発での死傷者は最大5000人以上、場合によって1万人を死に追いやる可能性もある。
    1kg包含サリン弾を市街地の人が密集した場所に落とせば、風向きによっては1万人以上が犠牲となる。
    さらに過酷なガス弾もあり、大昔からある塩素ガスのみを噴出させるもの。
    致死率は低いが苦しみは非常に長時間持続し、指揮や反撃に対する気持ちを失わせる。
    濃度が高ければ、悶絶の苦しみが意識は正常な中で12時間以上続き、その後に死亡する。