ウクライナの守護天使「聖ジャベリン」のリアル 対戦車ミサイルでの戦いかたとは?
「ジャベリン」を撃つにもハートが必要…なぜ?
「ジャベリン」はまた、高価でもあります。アメリカ軍の2021年予算年度での調達価格はひと組59万3203ドル(約6820万円)、ミサイル1発は17万5203ドル(約2000万円)となっています。
高価なので、訓練における実弾射撃の機会は限られているそうです。その貴重な機会で高級車1台ぶんをぶっ放すわけですから、射手には相応の度胸が必要になりそうです。とはいえ前述した「強いメンタルが必要」というのは、高価格に怖気づかないということではありません。
対戦車ミサイルは、戦車が最も警戒している脅威です。ゲームのように敵戦車がなんの援護もなく単独で突っ込んでくることはほとんど無く、無人機(ドローン)など偵察手段を駆使して少しでも対戦車ミサイル存在の兆候があれば、砲撃や空爆で徹底的にたたいてきます。ほかの戦車とも連携しますし、援護の敵歩兵が迫っているかもしれません。
こちらが撃てば、すぐに居場所がバレて反撃を受けます。撃ちっ放しできるといっても、100%命中して確実に撃破できる保証はなく、重い機材を抱えて徒歩で退避しなければならないかもしれません。身を守るものはせいぜいヘルメットや防弾チョッキ程度です。ウクライナでも、「ジャベリン」を抱えながら斃れた歩兵は多いと思われます。このようなプレッシャーのなかで敵戦車に立ち向かうのですから、相応のメンタルが求められるというわけです。
対機甲戦闘では戦車に戦車で対抗できない時点で、対等の戦闘にはなりえません。対戦車ミサイルを抱えた歩兵に戦車の代わりはできませんので、過剰な期待は禁物です。「ジャベリン」を「守護天使」と表現したのは、ウクライナの困難な状況を言い得て妙だと思います。
【了】
Writer: 月刊PANZER編集部
1975(昭和50)年に創刊した、40年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。
アメリカからジャベリンを2000基も供給を受ければ、
女性が室内で発射できるジャベリンは各家庭に置かれます。
D-モードで短距離標的をロックオン。65m-2000mの幅広い標的に的中可能。
A-モードではさらに強力な攻撃可能。砲弾は150-2000mをカバー。160m上空まで高度を上げ垂直に戦車の再弱部分に落とすことができる。万単位のロシア兵はこいつで殺された。
両モードいずれもシーカーが働き命中率95%、、、どんな戦車でも破壊可能だ。
絶対強度を誇った戦車もジャベリンには適わない。
市街戦となればロシア軍はあっという間に殲滅!
こいつがロシア軍の侵攻を阻んでいる。
ジャベリンがロシア軍の駆逐を保障してくれるかも知れない!
しかしそうなれば、化学兵器、戦術核の脅威はますます高まることも事実。
最悪の結果を招くと言うリスクとも背中合わせになる覚悟が要るだろう。
戦術核1発での死傷者は最大5000人以上、場合によって1万人を死に追いやる可能性もある。
1kg包含サリン弾を市街地の人が密集した場所に落とせば、風向きによっては1万人以上が犠牲となる。
さらに過酷なガス弾もあり、大昔からある塩素ガスのみを噴出させるもの。
致死率は低いが苦しみは非常に長時間持続し、指揮や反撃に対する気持ちを失わせる。
濃度が高ければ、悶絶の苦しみが意識は正常な中で12時間以上続き、その後に死亡する。