軽視ダメ、ゼッタイ! ウクライナ戦で「ロジスティクス」を甘く見たロシア軍の失態
ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから日が経つにつれ、ロシア軍の進撃速度が大幅に遅くなっています。その原因の一つとして考えられるのが「兵站の軽視」。軍事作戦に必須の兵站について見てみます。
致命的といえる兵站の軽視
ロシアによるウクライナ侵攻から間もなく3週間が経ちます。ロシア軍はウクライナの首都キエフまであと少しのところにまで迫っていますが、進軍スピードは大幅に減速。開戦当初の猛攻も今はでは見る影もありません。世界第2位の軍事大国であるロシアですが、なぜこんなにも苦戦しているのでしょうか。
改めて振り返ってみると、今回のウクライナ侵攻には色々と無理がありました。こうした大規模な侵攻作戦は、初期段階で数日間に渡る航空攻撃や砲撃などを行い、相手の対空警戒網や通信網を破壊し、さらには軍事拠点などを攻撃して相手の反撃を最低限に抑え込む行動を取ります。しかし、プーチン大統領は十分な航空攻撃を行わず、侵攻当日に早々と地上軍を繰り出しました。
この愚策ともいえる行動。これは筆者(矢作真弓/武若雅哉:軍事フォトライター)の推測ですが、ロシアはウクライナをすぐに掌握することができると考え、勢いでなんとかしようとしたのでしょう。
そのため、長期の戦闘を考慮しない“短期決戦”計画を立てたと思われるのですが、案の定、そこには大きな落とし穴がありました。
ロシア軍の正規軍人はウクライナ軍の約8倍となる約90万人います。そのうち、約15万人がウクライナに侵攻したと考えられていますが、この15万人という数字、実は陸上自衛隊の定員数と同じです。
これだけの大規模な部隊を一度に投入できることはロシア軍の強みであるものの、その一方で、ロシア軍が「兵站」を軽視したことは致命的ともいえます。
日本という傍観者の目から味方を設定したとして、その側がやることは全て正しいのかどうか。その間にも非戦闘員は亡くなっているのだし、真に憎むべきは戦争そのものだ。日本ができるのは難民に対する支援だろう。
とても分かりやすい内容でした。
兵站は、部隊が大きくなればなるほど重要になりますね。
ロシア🇷🇺ソ連軍は、精強とのイメージがあるが、対ナチス戦においても、後方のアメリカ🇺🇸からの物資支援に負うところが大であったと考えます。シベリア経由の米国からの支援が無ければ、恐らく、ナチスに敗れていたと思います。 また、ノモンハンでの戦いも、関東軍の一部とソ連軍の対決で有り、国家間の全力の戦いで無く、ほぼ全力で戦ったソ連軍と、対照的に海軍は全く関与せず、更には中国大陸に布陣する多くの陸軍部隊も動員しなかった日本の対応を考慮する必要があります。 ノモンハンは、日本陸軍の完敗との評価は、今覆され、実体の損傷はソ連軍の方が大であった事実が判明してます。当時の戦闘指導者と日本国政府の分析がなって無かったために、何ら根拠のない対ソ恐怖心理が残念でなりません。得撫島の最後の戦いがソ連軍の本当の力のように思います。 ハンガリーやチェコ侵攻も、組織的抵抗が行われいての戦いではなく、今回のウクライナ侵略がロシアにとって、アメリカの支援無しでの国家間の全力戦争と思います。
日独で、第二次世界大戦時の対米英仏GDPは20%程度でしたが、今のロシアは、日本を含む米英独仏等に対して、10%以下に過ぎず、韓国よりも少ない世界第11位の国家に過ぎません。第二次世界大戦時の日独より数段、国家としては劣ると考えます。ただ、核兵器を有している事、それに頼らざるを得ない事実を考慮せざるを得ないですが。