軽視ダメ、ゼッタイ! ウクライナ戦で「ロジスティクス」を甘く見たロシア軍の失態
兵站に重要な前線部隊との距離感
ロシア軍が想定していた以上にウクライナ軍の反撃が激しかったことも誤算のひとつではありますが、兵站に関してはそれを上回る大誤算といっても良いでしょう。
そもそも「兵站」とは、英語では「logistics(ロジスティクス)」といい、食料、燃料、弾薬、通信、整備、医療などの各機能を集約した言葉です。ゆえに、陸上自衛隊では後方支援と呼ばれるもので、活動するうえで欠かすことのできない分野としてそれぞれを担当する専任の部隊を用意しているほどです。
自衛隊に限らず世界中の軍隊で、この兵站能力は部隊の行動を維持するために必要不可欠なものとみなしており、特に作戦行動が長期化すればするほど、この兵站能力の差がモノをいうようになってきます。
逆に、兵站能力をある程度無視できる場合もあります。ただ、それは長くても1週間程度の短期決戦に限られます。つまり、それ以上の長期に渡る行動には兵站の充実が部隊を円滑に動かす秘訣になるといえるでしょう。
なお、この兵站は前線に進出する部隊との距離感も大切になります。世界の軍隊でひとつの目安として語られているのは、兵站拠点から300km程度離れると十分なサービスを供給しにくくなるということです。
理由は単純、補給線が伸びれば伸びるほど、輸送部隊や衛生部隊が前線へたどり着くまで時間がかかるからです。たとえ高速道路などがあったとしても、高速道路は遠くからでも視認しやすいことから常に狙われているといっても過言ではありません。そのため、輸送部隊は高い緊張を強いられながら移動しなければならないのです。
日本という傍観者の目から味方を設定したとして、その側がやることは全て正しいのかどうか。その間にも非戦闘員は亡くなっているのだし、真に憎むべきは戦争そのものだ。日本ができるのは難民に対する支援だろう。
とても分かりやすい内容でした。
兵站は、部隊が大きくなればなるほど重要になりますね。
ロシア🇷🇺ソ連軍は、精強とのイメージがあるが、対ナチス戦においても、後方のアメリカ🇺🇸からの物資支援に負うところが大であったと考えます。シベリア経由の米国からの支援が無ければ、恐らく、ナチスに敗れていたと思います。 また、ノモンハンでの戦いも、関東軍の一部とソ連軍の対決で有り、国家間の全力の戦いで無く、ほぼ全力で戦ったソ連軍と、対照的に海軍は全く関与せず、更には中国大陸に布陣する多くの陸軍部隊も動員しなかった日本の対応を考慮する必要があります。 ノモンハンは、日本陸軍の完敗との評価は、今覆され、実体の損傷はソ連軍の方が大であった事実が判明してます。当時の戦闘指導者と日本国政府の分析がなって無かったために、何ら根拠のない対ソ恐怖心理が残念でなりません。得撫島の最後の戦いがソ連軍の本当の力のように思います。 ハンガリーやチェコ侵攻も、組織的抵抗が行われいての戦いではなく、今回のウクライナ侵略がロシアにとって、アメリカの支援無しでの国家間の全力戦争と思います。
日独で、第二次世界大戦時の対米英仏GDPは20%程度でしたが、今のロシアは、日本を含む米英独仏等に対して、10%以下に過ぎず、韓国よりも少ない世界第11位の国家に過ぎません。第二次世界大戦時の日独より数段、国家としては劣ると考えます。ただ、核兵器を有している事、それに頼らざるを得ない事実を考慮せざるを得ないですが。