カナダ CF-18戦闘機の後継にステルス機F-35「ライトニングII」を決定
カナダの決定でF-35採用国は18か国に拡大。
紆余曲折を経て再びF-35に帰結
カナダ政府は2022年3月28日(月)、次期戦闘機についてアメリカのロッキード・マーティン製F-35戦闘機に決めたと発表しました。
同国の公共事業調達庁によると、現在カナダ空軍が運用しているCF-18戦闘機(アメリカ製F/A-18「ホーネット」のカナダ版)の更新用として88機を購入するとのこと。
この件に関し、同庁トップのフィロメナ・タッシ大臣は「(F-35戦闘機は)カナダ空軍パイロットが、重要な任務を確実に遂行可能な最新鋭の装備を備えた機体です。カナダ空軍にとって過去30年間で最大といえる本調達プロジェクトは、我が国の防衛と北極圏の主権強化につながるほか、NATO(北大西洋条約機構)とNORAD(北米航空防空司令部)の責務を果たすことに役立つでしょう」とコメントしています。
なお、カナダは2010(平成22)年に一度はF-35戦闘機の調達を決めたものの、その後導入に関する費用の見積もりなどが不透明であるとして政治問題化したことで2012(平成24)年12月に調達を白紙撤回しました。その後、紆余曲折を経て2017(平成29)年より再度次期戦闘機の選定プロジェクトが動き出し、今回の決定に至っています。
カナダ政府は、早ければ2025年に最初の機体が引き渡されるよう、引き続き取り組んでいくとしています。
【了】
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