美女木JCTはどれだけ高いのか 近くの「日本一の高架駅」より高い特異構造 上には上も
高架駅として日本一の高さと言われるのが、JR埼京線の北戸田駅。すぐ近くの外環道を乗り越すため高い位置に造られたものですが、首都高と外環道が交わる美女木では、外環道の上に2段の高架橋が架かります。どれほど高いのでしょうか。
外環道をまたぐ新幹線・埼京線と「美女木JCT」
2022年現在、「日本一高い高架駅」といわれているのが、JR埼京線の北戸田駅(埼玉県戸田市)です。以前は島根県にあった三江線の宇津井駅が日本一だったものの、同線は2018年に廃止。北戸田はホームの高さが地上から約20m、改札からホームまで計126段の階段が通じています。
北戸田駅がこれだけ高くなったのは、すぐ北側で埼京線と東北新幹線が外環道をまたぐためですが、その交差地点から1.5kmほど西側では、外環道を道路が2段重ねでまたいでいるところがあります。首都高と交わる美女木JCTです。
美女木JCTは高架3層構造で、さらに一般道を加えれば、次のような5層構造となっています。
・地下:国道17号新大宮バイパスのアンダーパス
・地上:美女木八幡交差点(新大宮バイパス×国道298号)
・高架1:外環道本線
・高架2:外環道と首都高の平面交差(美女木JCT)
・高架3:首都高本線
このうち高架2の外環道と首都高の平面交差は、信号で制御された文字通りの「交差点」です。用地の関係でランプウェーをつくれず、高架上で高速道路どうしを平面交差させるという苦肉の策で誕生した、極めて珍しい構造のJCTです。
首都高速道路によると、最も高い首都高本線(高架3)の走路は、地上から約31mあるとのこと。この高さは、おおよそ10階建てマンションに相当します。
ただ、ここが首都高で最も高い場所というわけではありません。
コメント