遂に来るか?ANA国内線用「超長胴ボーイング787」 決算会見で見えた「攻めの体制」
復活に備え旅客機を増強 どんな機体?
現在のANAホールディングスは「会社を一時的に小さくする」取り組みの一環で保有する一時的に旅客機の保有数を縮小。270機体制としています。芝田社長は、需要取り込みの一環として「来年度以降は機材を増やし、2025年には285~290機体制にする予定だ」と話します。
導入予定機として決算短信に記載されているものは18機。内訳は、ボーイング787-10が5機、787-9が5機、エアバスA321LRが2機、A321neoが6機となっています。
とくにANAブランドでは、主力機ボーイング787シリーズのロングボディタイプ、「787-10」と「787-9」の増強が注目ポイントです。
787-10は、787シリーズで最長胴(全長68.3m)の長さを持つ最新モデル。ANAではこれまで国際線仕様機として運用してきました。今回導入予定の787-10は1機が国際線仕様機はあるものの、残り4機は、同社では初となる国内線仕様機です。
787-9は、787シリーズの長胴(全長62.8m)モデルで現在も国内・国際ともに主力機のひとつとなっています。これらは2020年の取締役会で追加発注された機体と見られます。こちらは国際線仕様機が4機、国内線仕様機が1機といった内訳とのことです。
なお、これらの機体の導入は今年度から始まる見通しです。
「ANAは70周年を迎えますが、困難な状況でも新しいことにチャレンジしていきます。現在の強靭なコスト構造を武器として、今年度は黒字につなげていきます」――芝田社長は、報道陣に対し、このようなコメントを残しています。
【了】
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