JR東日本が砕石輸送車・けん引車を量産へ 老朽化した国鉄機関車の置き換え進む
なるべく「普通の車両」と同じ仕様にしたい背景も。
DD51やEF64の置き換えが進む
JR東日本は2022年5月13日(金)、砕石輸送用の気動車「GV-E197系」と、車両けん引用の電車「E493系」について、量産車を新造すると発表しました。
これらの新型車両は2021年にデビュー。先行車による性能の確認などが完了したため、同形式がさらに投入されます。
GV-E197系気動車は2両、砕石を積むホッパ車は6両編成が6本、E493系電車は2両編成が1本、それぞれ今回新造されます。
GV-E197系とE493系のけん引部はそれぞれ見た目がそっくりですが、前者は電化・非電化区間どちらも走行可能で、後者は電車なので電化区間のみ走行可能です。それぞれ列車の回送にも使用されます。またGV-E197系は貨車の両端にそれぞれ牽引車を持つため、方向転換の際にいちいち機関車を付け替える手間が省けるようになります。
この新車投入にともない、国鉄時代から使用されてきた機関車や貨車は引退が進みます。DD51形機関車やホキ800形貨車は1953年製造。EF64形機関車も1980年製造で、それぞれ老朽化が課題となっていました。
あわせてJR東日本は、昔の車両が現在のものに比べ、操縦に熟練を必要とし、メンテナンスも複雑であることも課題として挙げています。
この新造車両の投入時期は、2023年度以降を予定しています。
【了】
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