日本最北の急行「花たび そうや」3年越し出発 旭川~稚内260km/6時間 乗りごたえ抜群!
沿線も運行をバックアップ オリジナル弁当の販売も
沿線地域も、「花たび そうや」の運行を積極的に盛り上げます。各停車駅では、沿線住民によるお出迎え・お見送りが行われるほか、特産品の販売などが行われます(一部駅を除く)。
車内で味わえる弁当の販売も。名寄駅では、地元のケータリング会社「グレイスキュイジーヌ」の協力によるオリジナル弁当「そうやの恵みもりだくさん」や、宗谷本線マイレール意識向上事業実行委員会(中川町・音威子府村・幌延町)による「音威子府そば」「秘境牛」「中川牛」などを取り入れたご当地弁当の予約販売が行われます。
このほか、ANAとの共同企画も実施されます。北海道までのANA便を利用し、所定のフリーパス類で乗車した人には、ANAロゴ入り「バゲージタグ」がプレゼントされます。
そして、「花たび そうや」の運行期間中は、札幌・旭川~稚内間の特急「宗谷」「サロベツ」に261系5000番台「ラベンダー編成」が運行される予定。ラベンダーラウンジ(増1号車)では特産品の販売なども行われます。
この「ラベンダー編成」と「花たび そうや」とを1日で楽しむ、あるいは、利尻島や礼文島へ足を伸ばすなど、旅のプランも広げられます。鉄道利用なら、現在発売中の「HOKKAIDO LOVE 6日間周遊パス」(12000円)を使うとさらにお得な旅行が楽しめるでしょう。
3年越しの運行開始となった「花たび そうや」。車窓の素晴らしさはもちろんのこと、沿線でのおもてなしやお見送りなど、観光列車ならではの楽しさを存分に堪能できる列車でした。惜しむらくは運行日数が少ないこと。来年以降の運行日数の拡大を是非とも期待したいところです。
なお「花たび そうや」は急行列車として運行されるため、乗車券のほかに急行券と指定席券が別に必要です。5月17日現在、指定券はすべての日程で完売となっていますが、キャンセルで空きが出る可能性もありますので、「えきねっと」などでこまめに空席状況をチェックすると良いでしょう。
【了】
Writer: 須田浩司
自称「高速バスアドバイザー」。運行管理者資格所有。高速バス乗車1100回以上。 紙原稿・ネット原稿・同人誌・ブログなどを通じてバス・鉄道を中心とした 「乗りもの旅」の素晴らしさを伝える活動を行う。北海道在住。
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