「え?出演者皆裸じゃん!!」 突飛な「機内安全ビデオ」が生まれるワケ 願いは一つ!

「ただ流すだけじゃない」工夫をする会社も

 危険は滅多にないけれど、非常時に備えて必ず覚えておいてほしい――ジレンマの下で、「分かりやすく」「記憶に残りやすく」「恐怖心を煽らないよう」に見てもらう。工夫されたビデオが流されている裏側には、まるで視聴率に悩むTVプロデューサーのような、航空会社の姿があります。

 筆者が昨年秋と今年春に乗ったJAL(日本航空)機では、どちらの便も安全ビデオの中で「必ずご覧ください」とメッセージが流れたのに加えて、CAもビデオが始まる前に「必ずご覧ください」とアナウンスをしていました。

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JALの現在の機内安全ビデオ「脱出時目線」のイメージ(画像:JAL)。

 JALでは2016年2月に新千歳空港で非常脱出をした際に乗客が骨折したことから、再発防止のため、脱出時は手荷物を持たないように説明を加えるなど、後にビデオを全面的に新しくしています。スタイルはCGなどを用いたもので、内容も王道的なものですが、実写も交えてわかりやすさ・明解さを重視したものになっているといえるでしょう。

 趣向を凝らして面白くしたり、客室乗務員が肉声でも注意喚起をしたり――安全ビデオを含む、出発前の機内の説明については、航空会社ごとに知恵を絞っています。それを思い出せば、安全ビデオへ目が行くことは増えると思います。

【了】

【写真】ANA「歌舞伎」安全ビデオ撮影の裏側

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コメント

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1件のコメント

  1. 間違い探しとかウォーリーを探せとか入れといて当てた人は全員マイレージ5000プレゼントだったら皆血眼になって見るかも。