独兵器企業ラインメタル&KMW バルト三国リトアニアに戦車や自走砲の合弁会社を設立
バルト三国に続々派遣されているNATO部隊
加えて、最近ではNATOのプレゼンス強化を目的として、バルト三国にNATOの即応展開部隊が常に配置されるようになっています。その一環でリトアニアには現在、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツの各国軍からなる多国籍部隊が駐留しており、そのなかで最大勢力を誇るドイツ軍部隊は、リトアニア国内に「レオパルト2」戦車やPzH.2000自走砲、「プーマ」歩兵戦闘車、「ボクサー」装輪装甲車、「ベルゲパンツァー3」戦車回収車、「バッファロー」装甲回収車など様々な装甲戦闘車両を配置しています。
これら兵器に各種支援を提供することがリトアニア防衛サービスの使命とのこと。現地に頼りになるパートナーがいるということは、各種トラブルが起きた際の対処時間の短縮やサプライチェーン改善の恩恵が受けられることを意味し、結果、この地域においてNATO部隊が持てる能力を増大させることにつながると、ラインメタルは説明しています。
2022年2月にロシアがウクライナに侵攻を開始して以降、NATOを始めとしてヨーロッパ諸国のロシアに対する警戒感はピークに達しており、バルト三国だけでなくポーランドなども軍備増強へ舵を切っています。
北欧のフィンランドやスウェーデンもNATO加盟を切望するようになっており、今回のリトアニア国内での兵器関連のメンテナンス・物流サービス拠点の開設は、それらを追い風にしたものと言えそうです。
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