「当機はまもなく車輪を降ろします」 パイロットが「操縦席の現状を生解説」するJAL便に乗った
巡航中・着陸時も工夫の数々が目白押し!
このフライトはファン向けの特別チャーターということで「現役パイロットによる生解説」以外にも、違いがあります。通常、羽田発帯広行きのJAL便の所要時間は、1時間35分(数値はダイヤ上のもの)。ただこの日は、遊覧のため函館上空での旋回を実施するなどし、到着まで約2時間30分を要しました。
巡航中も「今センタータンクの燃料がなくなりましたので、ウイングタンク(主翼のなかにある燃料タンク)からの供給に切り替えている最中です」「お客様に空の景色を見ていただきたいのでフライトレベル330(3万3000フィート。約1万58メートル)まで上昇します」といった解説が実施されました。
帯広空港は雨が振り、視界も悪いなかでの着陸。解説担当のパイロットによると、この日は、滑走路から縦方向と横方向の電波が射出されており、パイロットはそれらをガイドに滑走路までたどり着く「ILS(計器着陸装置)進入」を用いたそうです。
「天気がよくなかったのが残念でしたが、こういった難しい天気をどうパイロットが飛んでいるのかという、『安全運航の取り組み』をご紹介できたので、その意味ではよかったと思います」。降機後解説担当のパイロットはこのようにコメントしています。
ちなみに今回のチャーター便の主役である旅客機「ボーイング737」、担当するパイロットはこの旅客機を、「操縦のダイレクト感がとくに大きく出る飛行機なので、新人訓練の場でも多く使われます」と評します。
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