「路面電車の湘南電車」蘇らせたい! ひっそり引退→野ざらしだった福鉄の顔 思いを聞く

長らく野ざらしとなりボロボロだった福井鉄道200形203号車が、イベントで6年ぶりに自走しました。昭和以来の同社の顔でありながら、不遇にも消えた車両。なぜ今、再び走らせるに至ったのでしょうか。200形への思いを福井鉄道に聞きました。

「残してほしい」各所から挙がった声

 長らく野ざらしの状態だった203号車を自走させるに至ったのは、地元の越前市が進める「北府駅鉄道ミュージアム整備事業」の一環として、「現役時代の姿」に復原されることが決まっているためです。

 事業に携わる越前市総合交通課の水谷澄人さんは、「以前から、鉄道友の会福井支部や、北府駅を愛する会(市民活動団体)などから熱心な保存要望をいただいていた。2016年度には保存を希望する3193名分の署名簿を提出いただいた。また、車両補修工事費用のために、2021度に行ったクラウドファンディングには、168名から375万円もの寄附額が集まった。こういった方々に、現在の姿を最後に見ていただく機会として開催した」と話します。

 自走イベントでお見えした203号車は、2007(平成19)年に「リバイバル」として運行開始当時のカラーリングに戻された車両でした。ということは、時間の経過により確かにボロボロになってしまったものの、すでに「現役時代の姿」だったといえますが、そうでもないのだとか。

「実は、デビュー当時の写真ですとか、社内にある40分の1サイズの模型と見比べると、色が少し違っているのです。またリバイバルでは『福鉄』のヘッドマークを掲出しましたが、かつてのヘッドマークは種別と行先が書かれたものでした。そこで今回の整備にあたっては資料や写真、それに模型を参考にしながら、塗料も含めて忠実に再現していきます」

 白崎さんが熱を込めて語ります。

【写真】昭和54年、営業運転していた頃の200形 ほか

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