「路面電車の湘南電車」蘇らせたい! ひっそり引退→野ざらしだった福鉄の顔 思いを聞く

長らく野ざらしとなりボロボロだった福井鉄道200形203号車が、イベントで6年ぶりに自走しました。昭和以来の同社の顔でありながら、不遇にも消えた車両。なぜ今、再び走らせるに至ったのでしょうか。200形への思いを福井鉄道に聞きました。

運転士や指令も経験 白崎さんが200形に寄せる思い

 構内でのイベントとはいえ、6年もの歳月にわたり留置したままだった車両を自走させることへの不安はなかったのか気になりますが、「整備担当者との打ち合わせなどで“イケる!”の確証が得られた」とのこと。当初は150mの構内を1往復するだけだったところ、想定よりもコンディションが良かったことから1時間半で3往復走らせるとともに、予定にはなかったドアの開閉や、ホームの高さが異なる鉄道線と軌道線を直通するために有していたドアステップの出し入れなども披露しました。

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6月5日、自走イベント時の200形203号車(画像:越前市ふるさと大使 中島康晴氏、越前市)。

 今後203号車は、福井鉄道の車両工場内で補修工事を行い、2023年春ごろから北府駅鉄道ミュージアムに展示される予定です。

 ちなみにお話を伺った白崎さんは運転士、指令を経験されてきた方。もともと車両への関心は「運転のしやすさ」など、実務面に留まっていたそうですが、広報業務に携るなかで200形の思い出をOBの方からヒアリング、そして文献・資料にあたっていくうちに、いつしか車両への愛着も芽生えてきたそうです。「大正生まれのデキ11、昭和生まれの203号車、平成生まれのFUKURAM、それに令和生まれのFUKURAM Liner(2022年度導入予定)を並べてみたい」と個人的な展望も打ち明けてくれました。

【了】

【写真】昭和54年、営業運転していた頃の200形 ほか

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