トランプ前大統領の“置き土産”なくなるか? 新型「エアフォースワン」デザイン変更へ
近い将来、超音速エアフォースワンも登場?
旅客型の747-8は政府要人を輸送する特別機として、韓国、ブルネイ、カタール、トルコなどで使用されています。しかし受注そのものは振るわず、導入した航空会社はルフトハンザ、大韓航空、中国国際航空の3社に限られました。
さらに新型コロナ感染拡大の影響による航空需要の縮小と747シリーズの退役が加速したことで、ボーイングは2022年に747-8の生産を終了することを決定。半世紀にわたるジャンボジェット製造は幕を閉じることになりました。
なぜ、ベストセラーのボーイング747シリーズの最新型なのに旅客型は広まらなかったのか、その理由は長距離国際線の主力が大型の4発機より、運用に柔軟性を持たせることができる経済的な機体が求められるようになったというのが挙げられます。
より経済的で柔軟に運用できる機体として、2発エンジン機であるボーイング777や同787、エアバスA330、同A350などの性能が向上し、サイズや席数、航続距離などのバリエーションが増えていたことなどが影響を与えたからだといえるでしょう。実際、747-400を使用していた日本やインドは、777-300ERの運航に切り替えています。
ちなみにアメリカ空軍はVC-25Bに続く大統領専用機として、マッハ1.8で飛行する超音速機の開発をExosonic社と提携して進めています。同機は2030年代に導入される予定で、Exosonicは静粛性と高速性を兼ね備えた機体として、従来の半分の時間で世界のどこへでも大統領を運ぶことができるとしています。
【了】
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
トランプ案が覆ってよかった。
やはりエアフォースワンは今まで通りの配色の方がいい。