現場が恐れた“危険な電気機関車”EF13形 資材節約しまくった「戦時設計」が長生きしたワケ

あらゆる工業製品に材料の節約、いわゆる「省力化」が求められた太平洋戦争下の日本。新型電気機関車もその例外ではありませんでした。しかし、機関士に危険視されたほど粗悪な作りの省力型電気機関車EF13形は、意外にも戦後に長く生き延びることになるのです。

ところがどっこい戦後も生き残った欠陥機関車

 徹底的な省力化にもかかわらず、EF13形は戦時中にはわずか7両しか製造されませんでした。ここに当時の日本の国力低下が如実にあらわれているといえます。

 戦争が終わり、本来ならこうした「欠陥電気機関車」は廃車されるべきところです。しかし、戦後の輸送需要の増大によってEF13形の生産は続けられることになりました。それとともに改装が施され、意外にも長い生涯を送ることになります。

 1948(昭和23)年に第1次改造が行われ、高速遮断器や空気圧式のパンタグラフに部品が交換されるなど、まず安全面に配慮した改装が行われました。

 続いて1953(昭和28)年から1957(昭和32)年には、31両のEF13形に対し、戦後の名機であるEF58形電気機関車(一次車)のボディを乗せ換える改装が施されます。これにより、前後にデッキを付けた箱型車体という国鉄大型電気機関車のスタンダードなスタイルへ生まれ変わり、かつての欠陥車両の面影はなくなりました。

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戦後1947年から製造されたEF15形の前頭部。EF13形に載せられたEF58形一次車のボディとほぼ共通している(乗りものニュース編集部撮影)。

 戦後のEF13形は、中央本線での客車牽引や上越線で活躍し、また新幹線の回送や搬入にも使用されました。立川機関区所属の24号機(戦後生まれ)が、最後の走行を終えたのは、じつに戦後も30年以上たった1979(昭和54)年のことでした。

「大東亜戦争に勝ち抜くまで持つ」EF13形は、思いがけない長寿を保った電気機関車となったのです。

【了】

【凸型ボディ&迷彩柄!?】「戦時生産型」EF13形の全貌 貴重写真で見る

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Writer:

1966年東京生まれ、戦車専門誌『月刊PANZER』編集部員を経てフリーに。主な著書に『戦闘戦史』(作品社)、『武器と甲冑』(渡辺信吾と共著。ワンパブリッシング)など。他多数のムック等の企画プランニングも。

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コメント

2件のコメント

  1. 日本版クロコダイル、て感じで結構好きなデザインなんだけどな

    KATOから58ボディを乗っけた改良版は出てるんだが、旧版も出してほしいね

  2. 読んでる最中にフィッシングに飛びます。

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