日本未導入のレア機「ボーイング737-900」羽田へ ファミリー最大級の胴長 見られるのは今だけか?

8月にはより大型の機材へ変更予定

 ただ、ボーイングは737-900の受注が振るわなかったことから、改良型である737-900ERの生産へと移行しました。737-900ERは貨物室に補助タンクを備えることができ、ライバルのエアバスA321より長い最大約5900kmを飛べる優れた航続距離を誇っている点が特徴です。

 ちなみに、大韓航空は最新型である737-8(737MAX8)の導入を進めており、2022年8月からは金浦~羽田線への投入が予定されています。当初の計画では2019年にも就航させる予定でしたが、安全性の問題から見合わせていました。こちらも日本の航空会社は導入していないため、初飛来した時には注目が集まりそうです。

Large 220701 b737900 02

拡大画像

ボーイング737の3タイプの比較。上から-700、-800、-900。737-900が最も胴体が長いのがわかる(深水千翔撮影)。

 羽田~金浦線は再開を待ち望んでいた人が多かったからか、夏休みを控えて予約数も好調なようです。こうした背景もあってアシアナ航空、大韓航空ともに機材の大型化を予定しています。前者はエアバスA330を7月中旬ごろから投入、後者は8月からボーイング777に切り替える計画です。

 大韓航空の予約サイトを見ると、8月以降に羽田線へ投入するのはボーイング777と同737-8となっており、羽田空港で737-900を見られるのは短期間で終わる可能性があります。レア機をこの機会に見ておくのもよいのではないでしょうか。

【了】

【もう片方はA321で】羽田~金浦再開直後の大韓航空機&アシアナ航空機

Writer: 深水千翔(海事ライター)

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。