なお続く遺骨収集 硫黄島渡島事業8月実施 入間基地から自衛隊機で
事前にレポート提出が求められます。
渡島事業は15年目
日本本土から南へ約1200km、東京都小笠原村にある硫黄島への渡島事業が、2022年8月9日(火)に行われます。主催は公益社団法人 日本青年会議所 関東地区協議会です。
内容は、戦跡見学や勉強会など。同会議所は開催目的を「遺骨収集が未だ続いている現状に向き合い、先人への感謝と敬意を示し、日本人としてのアイデンティティを確立していくため」とし、事業に共感し、思いをもって渡島の経験を伝播できる参加者を募集するといいます。
渡島は先述の通り9日ですが、その前日の8日(月)には、事前研修が行われます。参加費用は10万円。航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)からの自衛隊機による輸送費や、ホテル宿泊費、昼食代などが含まれます。
参加にあたっては、申込書のほかレポートの提出が必要です。氏名や住所のほか、渡島事業に参加したい理由や「硫黄島の戦い」についての見解などが求められます。提出期限は7月15日(金)です。参加者は選考のうえ決定され、29日(金)までに連絡されます。
硫黄島では、太平洋戦争末期の1945(昭和20)年2月から約1か月間、旧日本軍とアメリカ軍とのあいだで激しい戦闘が行われました。両国の死者は計2万5000人以上にのぼるとされます。同島は戦後、島全体が自衛隊および在日アメリカ軍の訓練施設として使用されているため、一般人の立ち入りは厳しく制限されています。
硫黄島への渡島事業は、本2022年度で15年目を迎えます。
【了】
※一部修正しました(7月13日10時40分)
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