近鉄特急53年目の「再デビュー」も 歴代特急最大勢力12200系の改造車たち 「スナぞら」って?

50年以上にわたり近鉄特急の主力として君臨した12200系電車は、改造車両が今なお現役です。「新スナックカー」はどのような変貌を遂げたのでしょうか。

2022年デビューの改造車も

 15400系電車「かぎろひ」も、12200系の改造車です。これは「クラブツーリズム」というツアー用の団体専用車両で、2011年に2両編成2本が登場しました。観光バスの定員数に合わせて座席を配置したほか、車内にはイベントスペースやカウンターを備えています。2編成ありますが、のちに座席の色を青と赤に変えて個性を出しています。

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12200系を改造した観光特急「あをによし」(画像:写真AC)。

 19200系電車「あをによし」は、2022年4月に営業運転を開始しました。「あをによし」は奈良方面の観光を目的とした列車で、古都・奈良に掛かる枕詞が名前の由来。外観・内装は奈良の天平文化をイメージしています。

 運行区間は京都~近鉄奈良間と、大阪難波~近鉄奈良~京都間の2通り。後者のルートでは、途中の近鉄奈良で列車の進行方向が変わります。これに配慮し、19200系はボックス席を中心として、窓に対し45度傾きをつけた座席も設定されています。

「あをによし」は4両編成ですが、このうちの2号車にはサロン席と販売カウンターがあり、サロン席は3~4人で利用するグループ席として個室に近い設備です。また、販売カウンターは正倉院の校倉造のイメージで、専属のアテンダントによる軽食などの販売が行われています。

 特急列車としての第一線を退いた12200系ですが、今後も改造車を中心に活躍が見られそうです。一般の利用では乗車できる機会が少なくなりましたが、「あをによし」は原則として木曜日を除く毎日運行されているほか、イベントなどで「かぎろひ」や「あおぞらII」に乗車できるかもしれません。

【了】

【近鉄クオリティ!】「新スナックカー」改造し「あおぞらII」へ

Writer:

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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