砂漠にズラリ日本車 中東最大の中古車市場@ドバイを歩く ランクルから消防車まで 取引額は?

日本車ばかりでも雰囲気は中東ならでは

 DAZは中古車販売に特化したフリーゾーンに位置付けられており、ここで取り扱われる車はUAE国内で販売禁止の輸出専用という扱いではあるものの、政府の免税措置と付近にある中東最大の貿易ハブ港であるジュベル・アリを活用することで国際的な中古車マーケットの中継地となっているのです。

 DAZの中は、約100坪程度の区画に細かく分かれており、そこにプレハブのオフィスが設けられている以外は、すし詰めのような形で中古車が所狭しと並べられています。店の入り口付近には店番をするスタッフが居るものの、クルマで作業している真面目な店員から、車輪付きのオフィスチェアーとパラソルを出してスマートフォン片手にくつろぐ自由奔放な人まで様々な人間がいました。

 なお、UAE政府が公認する経済特区とはいえ、行政指導がガチガチに行われているわけでもなく、市場の雰囲気はどこか牧歌的な感じでした。

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かつては日本で活躍したであろう日産車ベースの消防車。車体だけでなくホースなどの器具もそのまま。トラックなどの作業車は、日本で使われたままの状態で売られているものが多い(布留川司撮影)。

 各販売業者は各々独自のルートで中古車を仕入れて売っており、取り扱っているラインナップも会社ごとに専門化しています。市場を歩いていると、向こうから声を掛けてきたパキスタン人の販売会社は、ハイエースの姉妹車であるレジアスエースを専門に販売していました。

 彼の店の敷地に並んでいたのは、ちょっと古めかしい初代モデルばかりでしたが、日本車は古いモデルでも丈夫で安いために人気が高いとのこと。特に仕事で使う商業車はその傾向が強いそうです。

【日本から来た決定的な証】ビックリマンシール張られたトラックほか

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