砂漠にズラリ日本車 中東最大の中古車市場@ドバイを歩く ランクルから消防車まで 取引額は?

アラブ首長国連邦の主要都市のひとつドバイの郊外には「DAZ」と呼ばれる経済特区が多々設けられています。そのなかのひとつは中古車の免税エリアとなっており、日本車が所狭しと並べられていました。

ハンドルの左右付け替えにも対応

 日本車のバスやトラックを専門にあつかう販売会社でも、やはり1世代以上前のモデルを中心に取り扱っており、最大の輸出先はアフリカ諸国だといいます。店番をしていた責任者は写真撮影と値段の提示を断固拒否しましたが、後から社名をネットで調べると公式ホームページがあり、そこには写真付きで値段も提示されていました。こうした、ちぐはぐな対応も中東特有のビジネスっぽさを感じます。

 ホームページによれば、2トン車のトラックで1万ドル(日本円で約135万円)、平ボディの4トン車トラックで約2万ドル(同約270万円)。50人乗りの大型バスだと3万ドル(同約405万円)になり、輸送費の関係から大きさに比例して高くなるようです。

Large 20220709 01
日本でも事業車両として人気の高いトヨタの「ハイエース」。グリルのデザインから分かる通り2013年以降のマイナーチェンジした新しいモデル(布留川司撮影)。

 旧車の場合はメンテナンスに関わる部分が気になるところですが、多くの販売会社がパーツ類も同時に輸入しているそうです。また、DAZ周辺には多くの整備工場があり、ここでは整備や修理作業のほかに、輸出する国に合わせてハンドルを左右に付け替える改造まで行っているとのこと。クルマ単体の販売だけでなく、アフターサポートまでできるマーケットが独自に形成されているのは驚かされます。

 なお、日本から輸入された商業車はボディに所属会社名などがそのまま残っていますが、これは「日本から仕入れた生粋の日本車」という、中古車としての価値を高めるステータスシンボルになっているようです。

 個人所有であろう旧車トラックを見ていたら、ボディには日本国内で使われていたときに貼ったと思われる「ビックリマン」シールがそのまま残っており、中東の地で偶然見かけた日本車に、予期せぬ日本の面影を見つけることができて、少し笑顔になりました。

【了】

【日本から来た決定的な証】ビックリマンシール張られたトラックほか

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開