旅客機「座席のアルファベット順」なぜ変則的? 左席から「A、B、C、H、J、K」…実は合理的なワケ ANA
複雑なアルファベット振り…なぜなのか?
このアルファベット割り当ての法則、ANAによると、2000年代中頃から社内で考え方を統一。それ以降に導入した多くの旅客機ではこの割り当てルールを使うことで、利用者やスタッフへの分かりやすさを高めるようにしたといいます。
同社では現在、最大横6列のシート配置を持つボーイング737やエアバスA320をはじめ、最大横7列の配置を持つボーイング767、そして最大横9列のボーイング787、さらに最大横10列のボーイング777といった旅客機を保有。このルールの採用で、大きさや横の座席配置が異なるさまざま旅客機にも、ほとんど同じように対応できます。
「アルファベットと窓側、通路側の関係性が決まっているとCA(客室乗務員)や旅客係員にとっては作業性が上がるほか、案内がより正確になると考えています。お客様にとっても、トラブルの際、スタッフの処理能力が上がることで、お待ちいただく時間の短縮に繋がると考えています」(ANA)
なお、この法則はANA以外の国内航空会社でも見ることはできますが、全社がそうではなく、左からアルファベット順に割り当てが行われていることもあります。
たとえばLCC(格安航空会社)のピーチなどでは左から「A、B、C、通路、D、E、F」といったようにアルファベット通りに。また、ANAでも、グループ会社のANAウイングスが運航するターボプロップ旅客機「DHC8-Q400」では、「A、B、通路、C、D」といった割り振りとなっています。
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