マッハ3で天空ズキューン! どうやって? XB-70「ヴァルキリー」飛んだら人類最後とは

最初の東京オリンピックが開催された1964年、巨大な超音速機が初飛行しました。まるでビッグな白鳥のようなその飛行機は、アメリカの核戦略の一端を担うべく生まれた死の鳥。しかし、その核戦略自体の大転換で試作のみで終わりました。

「サーファーが波に乗るように衝撃波に乗る」って?

 しかし、XB-70は見た目だけでなく、使われている技術や設計的にも注目すべき部分が多いといえます。エンジンはゼネラル・エレクトリック社製のYJ93ターボジェットエンジンを用いていました。

これはマッハ3で飛行するXB-70用のエンジン(同じエンジンを使った護衛戦闘機XF-108「レイピア」も計画)として新たに開発されたもので、生み出す推力と自重の比率を表す、いわゆる推力重量比は5:1にもなる高出力エンジンでした。

Large 20220921 01
XB-70のパワープラントであるゼネラル・エレクトリック社製の YJ93 ターボジェットエンジン(布留川 司撮影)。

 マッハ3の超音速飛行時には、機体表面は大気の断熱圧縮で高温となるため、当時の航空機の外皮素材として定番だったアルミニウム系合金は熱問題で使えず、より耐熱性に優れたステンレス系合金を使ったハニカム構造を用いています。機首部分のコックピットの前方窓も熱対策として、超音速飛行比には前部のカバーがせり上がって覆うようになっています。

 またXB-70は、マッハ3を実現するために、コンプレッション・リフト(圧縮揚力)という効果も利用されています。これは超音速飛行時に自分の機体が生み出した衝撃波を揚力として利用するというもの。具体的には、機体下部に設けられた楔型の突起が超音速飛行時に衝撃波を発生、それを翼下部で受けることで揚力が生まれる仕組みでした。

NASA(北米航空宇宙局)の解説文から引用すると「サーファーが波に乗るのと同じように、自身(XB-70)の衝撃波に「乗る」ように設計」したとのことです。

【見たことある?】XB-70のコックピット内部&空気取り入れ口ほか

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. なにが人類最後だったのかはっきり分からんかった。もっと最初に分かりすく説明しろ。見出し詐欺師

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  4. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  5. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開